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宿44 新宿駅西口〜吉祥寺駅中央口

OpenStreetMapで宿44系統の全体図を見る。
宿44系統は歴史を辿っていくと都営、京王、小田急が共同運行していた119系統(東京駅南口〜武蔵境駅南口)という運行距離が26.5キロもあった長大路線で、昭和45年(1970年)に119系統が廃止された後は小田急バスの単独運行となって新宿駅西口〜武蔵境駅南口に短縮(といっても運行距離は18.56キロもあった)された。
その後平成26年(2014年)に一日2往復(ほかに武蔵境駅南口〜吉祥寺営業所便が一日2往復)というレア路線となり、令和6年(2024年)には武蔵境駅南口〜吉祥寺駅間が廃止され日曜日1往復だけという免許維持路線化していた。
しかし、ついに2025/6/29をもって全線が廃止されたので廃止前後のバス停を見ていくことにしよう。
なお、地図で青い線にした水道横丁〜永福町間と浜田山〜吉祥寺営業所前間は並走する路線のない区間で、今回の廃止により営業所出庫線と共有している吉祥寺営業所前(吉祥寺駅方面)以外はバス停そのものが廃止されることになる。
宿44系統は歴史を辿っていくと都営、京王、小田急が共同運行していた119系統(東京駅南口〜武蔵境駅南口)という運行距離が26.5キロもあった長大路線で、昭和45年(1970年)に119系統が廃止された後は小田急バスの単独運行となって新宿駅西口〜武蔵境駅南口に短縮(といっても運行距離は18.56キロもあった)された。
その後平成26年(2014年)に一日2往復(ほかに武蔵境駅南口〜吉祥寺営業所便が一日2往復)というレア路線となり、令和6年(2024年)には武蔵境駅南口〜吉祥寺駅間が廃止され日曜日1往復だけという免許維持路線化していた。
しかし、ついに2025/6/29をもって全線が廃止されたので廃止前後のバス停を見ていくことにしよう。
なお、地図で青い線にした水道横丁〜永福町間と浜田山〜吉祥寺営業所前間は並走する路線のない区間で、今回の廃止により営業所出庫線と共有している吉祥寺営業所前(吉祥寺駅方面)以外はバス停そのものが廃止されることになる。

路線が短縮される前に撮影した新宿駅西口バス停。小田急ハルク前の35番バス停からは宿44系統のほかに6月の日曜日だけ走る「よみうりランド」行きと、その入庫系統である若林営業所行きも発車していた。
ここからの写真は2022/2/5撮影。
ここからの写真は2022/2/5撮影。

一日2便当時の時刻表は出発時間だけが書かれているタイプになっていた。

出発待ちの武蔵境駅南口行き。

路線短縮後の新宿駅西口バス停。高速バスがバスタ新宿発着となったため路線バスのみの発着になっていた。
ここからの写真は2025/6/5撮影。
ここからの写真は2025/6/5撮影。

新宿駅西口バスターミナルは駅前広場の改良工事に伴ってバス停の再配置を行なっている最中で、宿44系統などは2025/6/21(実際には6/22便)から明治安田生命ビルがあった(現在工事中)26番のりばへ変更となる。
宿44系統の最終便は6/29なので、最後の2回だけ26番からの発車となるわけだ。
宿44系統の最終便は6/29なので、最後の2回だけ26番からの発車となるわけだ。

バス停脇の壁に貼ってあるバスのりば変更の案内では、なぜか宿44が武蔵境駅南口行きのままになっていた。

バス停には宿44系統運行終了のお知らせが掲示されていた。

宿44系統廃止後の元35番乗り場は都営バスの9、10番乗り場となっていた。
この写真は2025/7/12撮影。
この写真は2025/7/12撮影。

ところで、工事中の新宿駅では、地下鉄の入口に旧営団地下鉄のSマークが見えるという話。もっともこの建屋も解体されるらしい。
ここからの写真は2025/6/13撮影。
ここからの写真は2025/6/13撮影。

新宿駅西口から東京オペラシティ南までの地図。
今回廃止となるバス停はないが、よみうりランド系統しか止まらなくなるバス停もあるので見ていこう。
今回廃止となるバス停はないが、よみうりランド系統しか止まらなくなるバス停もあるので見ていこう。

新宿駅の隣になる角筈二丁目バス停(上り新宿駅方向)。
新宿駅方向は宿44系統とよみうりランド系統のバスしか来ないので、7月からは年に4〜5回(6月の日曜日のみ)しかバスが止まらないバス停になる。
新宿駅方向は宿44系統とよみうりランド系統のバスしか来ないので、7月からは年に4〜5回(6月の日曜日のみ)しかバスが止まらないバス停になる。

宿44系統廃止後、「宿44」の上に「季節運行」というシールが貼られた角筈二丁目バス停。
この写真は2025/7/12撮影。
この写真は2025/7/12撮影。

下り吉祥寺駅方向のバス停は京王バス系の新宿WEバスも来る(ただし入出庫の土曜夕方1便のみ)ためしっかりとした上屋(バスシェルター)付きのものだが、肝心の新宿WEバスがここを通る入出庫系統を6/28の運行で廃止したためこちらもよみうりランド行きと、その入庫系統である若林営業所行きだけが止まるバス停になる。
この写真は2025/6/13撮影。
この写真は2025/6/13撮影。

その次にあるプレッソイン新宿前バス停(宿44系統の短縮前に撮影)。都営バスとはバス停の名称が異なっているが都営バスの宿75出入系統も2025/3/31で運行終了となっている。
ここを通る新宿WEバスは新宿方面にしか行かないためこのバス停は使っていない。
この写真は2022/2/5撮影。
ここを通る新宿WEバスは新宿方面にしか行かないためこのバス停は使っていない。
この写真は2022/2/5撮影。

角筈二丁目同様に季節運行のバスしか停まらない東京オペラシティ南バス停の方は特にシール対応もされず、そのまま宿44と書かれていた。
右側の簀巻きはかつてこのバス停に停車していた都営バス宿75出入、渋88出入系統が使っていたのだが、こちらは2025/3/31で廃止となっている。
ここからの写真は2025/7/12撮影。
右側の簀巻きはかつてこのバス停に停車していた都営バス宿75出入、渋88出入系統が使っていたのだが、こちらは2025/3/31で廃止となっている。
ここからの写真は2025/7/12撮影。

初台から幡ヶ谷の地図。
このあたりでは基本的に京王バスと並走している。
このあたりでは基本的に京王バスと並走している。

京王バスと共用しているバス停は宿44廃止後もシール対応などはされずそのままになっている。

笹塚駅近辺の地図。
代田橋バス停が甲州街道にあるが、ここには京王バスと都営バスしか停車しない。すぐ西にある大原交差点から西側で井の頭通りが分岐する松原交差点の間はバス停空白地帯で、宿44、よみうりランド系統はどちらもバス停を置いていない。
なお、甲州街道はさらに西へ行って杉並区南北バス「すぎ丸」さくら路線の下高井戸駅入口までバス停はない。
代田橋バス停が甲州街道にあるが、ここには京王バスと都営バスしか停車しない。すぐ西にある大原交差点から西側で井の頭通りが分岐する松原交差点の間はバス停空白地帯で、宿44、よみうりランド系統はどちらもバス停を置いていない。
なお、甲州街道はさらに西へ行って杉並区南北バス「すぎ丸」さくら路線の下高井戸駅入口までバス停はない。

ところで新宿駅西口の同じバス停から発車している「よみうりランド」行き。毎年6月の日曜日朝に新宿から出て、午後に新宿に戻る1往復ずつしか運行されない幻の路線(小田急ハイウェイバスが運行を担当している季節運行路線)なのだが、笹塚二丁目バス停を過ぎると調布バス停までひたすら甲州街道(調布付近の下りは旧甲州街道)を停車せずに突き進む路線で、写真は途中の八幡山付近で撮影したもの。
通り過ぎる時に車内が見えたが、相当混雑している様子だった。乗り鉄ならぬ乗りバスの皆さんが乗り通しにチャレンジしているのであろう。
この写真は2025/6/8撮影。
通り過ぎる時に車内が見えたが、相当混雑している様子だった。乗り鉄ならぬ乗りバスの皆さんが乗り通しにチャレンジしているのであろう。
この写真は2025/6/8撮影。

甲州街道から西永福駅近辺までの地図。
甲州街道から井の頭通りに移ったところは宿44系統の単独路線で、永福町まで他のバス系統はない。永福町バス停も京王バスは別のバス停があって共有されていない。
甲州街道から井の頭通りに移ったところは宿44系統の単独路線で、永福町まで他のバス系統はない。永福町バス停も京王バスは別のバス停があって共有されていない。

水道横丁バス停(廃止前)。
ここからの写真は廃止前が2025/6/8撮影、廃止後が2025/7/12撮影となっている。
ここからの写真は廃止前が2025/6/8撮影、廃止後が2025/7/12撮影となっている。

水道横丁バス停(廃止後)。
上についていた看板が取り外され、バス停は青いビニールシートで簀巻きにされていた。
上についていた看板が取り外され、バス停は青いビニールシートで簀巻きにされていた。

永福町バス停(下り・廃止前)。
永福町には関東バスや京王バスもバス停があるが、関東バスと京王バスの大宮八幡入口方向は永福町交差点手前にある永福町駅バス停で発着しており、京王バスの西永福方向もは写真奥にある永福町営業所の方にバス停があるので小田急バスは単独のバス停になっていた。
永福町には関東バスや京王バスもバス停があるが、関東バスと京王バスの大宮八幡入口方向は永福町交差点手前にある永福町駅バス停で発着しており、京王バスの西永福方向もは写真奥にある永福町営業所の方にバス停があるので小田急バスは単独のバス停になっていた。

永福町バス停(下り・廃止後)。

永福町バス停(上り・廃止前)。永福町バス停の新宿より、銀行の前にある。
こちらはだいぶ痛みが激しい状態で放置されていた。
こちらはだいぶ痛みが激しい状態で放置されていた。

永福町バス停(上り・廃止後)。

西永福バス停(廃止前)。下りは京王バスと共通のバス停を使っているが、上り(写真奥)は別々のポールが立っていた。

西永福バス停(上り・廃止後)。小田急バスのポールだけ簀巻きになっていた。

浜田山から環八通りまでの地図。
京王バスは浜田山で人見街道の方へ移るため、井の頭通りは吉祥寺営業所まで宿44の単独路線となる。
京王バスは浜田山で人見街道の方へ移るため、井の頭通りは吉祥寺営業所まで宿44の単独路線となる。

浜田山四丁目バス停(下り・廃止前)。

浜田山四丁目バス停(下り・廃止後)。

浜田山四丁目バス停(上り・廃止前)。

浜田山四丁目バス停(上り・廃止後)。

ここで新宿駅西口へ向かう上りの宿44系統バスに遭遇。

浜田山バス停(下り・廃止前)。
京王バスは写真奥の浜田山駅入口交差点で井の頭通りを離れ右の人見街道へ向かっているので、ここからは小田急バス単独のバス停となる。
京王バスは写真奥の浜田山駅入口交差点で井の頭通りを離れ右の人見街道へ向かっているので、ここからは小田急バス単独のバス停となる。

浜田山バス停(上り・廃止前)。

浜田山バス停(廃止後)。

北高井戸バス停(下り・廃止前)。

北高井戸バス停(上り・廃止前)。

北高井戸バス停(廃止後)。

上高井戸バス停(下り・廃止前)。
写真奥には環状八号線の陸橋が見える。
写真奥には環状八号線の陸橋が見える。

上高井戸バス停(下り・廃止後)。

上高井戸バス停(上り・廃止前)。

上高井戸バス停(上り・廃止後)。

環状八号線を渡って大宮前付近の地図。
関東バスはひとつ北側の五日市街道を走っており、地図のエリアでは出会うことはない。ただし、関東バスは井の頭通り〜環八通り〜甲州街道を通って有明ガーデンへ向かう「吉祥寺・お台場直行バス」を観光バス仕様で運行している。
関東バスはひとつ北側の五日市街道を走っており、地図のエリアでは出会うことはない。ただし、関東バスは井の頭通り〜環八通り〜甲州街道を通って有明ガーデンへ向かう「吉祥寺・お台場直行バス」を観光バス仕様で運行している。

大宮前一丁目バス停(下り・廃止前)。
ここから先の「大宮前○丁目」というバス停だが、周辺の住所は宮前○丁目となっている。もとは大宮前新田という村名で昭和7年(1932年)に杉並区大宮前○丁目となったが、昭和44年(1969年)に「大」が取れて現在の地名となった。
なお、この大宮という名称は大宮二丁目(善福寺川沿い)にある大宮八幡宮ではなく、五日市街道の宮前春日神社の方を指しているらしい。
ここから先の「大宮前○丁目」というバス停だが、周辺の住所は宮前○丁目となっている。もとは大宮前新田という村名で昭和7年(1932年)に杉並区大宮前○丁目となったが、昭和44年(1969年)に「大」が取れて現在の地名となった。
なお、この大宮という名称は大宮二丁目(善福寺川沿い)にある大宮八幡宮ではなく、五日市街道の宮前春日神社の方を指しているらしい。

大宮前一丁目バス停(下り・廃止後)。

大宮前一丁目バス停(上り・廃止前)。

大宮前一丁目バス停(上り・廃止後)。

大宮前三丁目バス停(下り・廃止前)。

大宮前三丁目バス停(下り・廃止後)。写真奥の交差点名は「宮前四丁目」。

大宮前三丁目バス停(上り・廃止前)。

大宮前三丁目バス停(上り・廃止後)。

都立西高前バス停(下り・廃止前)。

都立西高前バス停(下り・廃止後)。

都立西高前バス停(上り・廃止前)。

都立西高前バス停(上り・廃止後)。

大宮前五丁目バス停(下り・廃止前)。

大宮前五丁目バス停(上り・廃止前)。

大宮前五丁目バス停(廃止後)。

松庵から吉祥寺までの地図。
関東バスの荻40系統が松庵東バス停近くで南向きに、松庵町バス停近くで立教通りを北向きに走っており交差する路線はあるものの、「吉祥寺・お台場直行バス」を除けばやはり吉祥寺営業所前までは単独路線となっている。
吉祥寺駅と吉祥寺営業所前の間は小田急バスの入出庫路線となっているため多数のバスが行き来しているが、上りのバス停は宿44しか使用していない。
関東バスの荻40系統が松庵東バス停近くで南向きに、松庵町バス停近くで立教通りを北向きに走っており交差する路線はあるものの、「吉祥寺・お台場直行バス」を除けばやはり吉祥寺営業所前までは単独路線となっている。
吉祥寺駅と吉祥寺営業所前の間は小田急バスの入出庫路線となっているため多数のバスが行き来しているが、上りのバス停は宿44しか使用していない。

松庵東バス停(下り・廃止前)。

松庵東バス停(下り・廃止後)。

松庵東バス停(上り・廃止前)。

松庵東バス停(上り・廃止後)。

松庵町バス停(下り・廃止前)。

松庵町バス停(上り・廃止前)。

松庵町バス停(廃止後)。上りバス停は写真奥のスーパーマーケット前にある。

本田南町「ほんでんみなみちょう」バス停(下り・廃止前)。
手前にあるムーバスの南町コミセン西バス停は屋根があるように見えるが、バス停の屋根ではなく商店街アーケードの名残らしい。
手前にあるムーバスの南町コミセン西バス停は屋根があるように見えるが、バス停の屋根ではなく商店街アーケードの名残らしい。

本田南町バス停(下り・廃止後)。

本田南町バス停(上り・廃止前)。

本田南町バス停(上り・廃止後)。
写真左端には南町コミュニティセンターが写っている。
写真左端には南町コミュニティセンターが写っている。

吉祥寺営業所前バス停(廃止前)。
手前の上りバス停は宿44系統のみが使っているが、奥に見える下りバス停は写真左にある小田急バス吉祥寺営業所を出発した出庫系統も使用している。
手前の上りバス停は宿44系統のみが使っているが、奥に見える下りバス停は写真左にある小田急バス吉祥寺営業所を出発した出庫系統も使用している。

下り側のバス停には宿44系統も書かれていたが…

廃止後は消されている。

上り側のバス停は簀巻きにならずそのまま放置されていた。宿44系統の案内が消されていないままだが、営業所に入る入庫系統が使用するためにバス停としては残されているのだろうか。

本田南町の新宿よりまで戻って下りの宿44系統バスを撮影。

下りの終点である吉祥寺駅中央口はガードしたの降車場を共有しているが、上りの出発便は井の頭線ガードの新宿よりにある1番乗り場を単独で使用していた。

廃止後の1番のりば。ここから東へ向かうバスはないため、いずれこのバス停も含め簀巻きになっているバス停は撤去されてしまうだろう。