遊歩道を出たところで、水路と水路が交差する場所に出る。このあたり、時期によって流路が異なるようで、左岸側も含め複数の流路が交錯しているようだ。
まずはそのまままっすぐ妙正寺川まで進んでみる。河川敷の部分だけ残された蓋暗渠に出会う。
少し上流よりにある井草下橋から蓋暗渠を見ると、大きな排水口らしきものが口を開けているのがわかる。
蓋の下には排水口ではなく、かつて開渠だった時のままの水路が残されていた。昭和38年の空中写真では、ここから妙正寺川と別れる開渠があるのを見て取ることができるので、妙正寺川の改修工事で取り残されてしまったのかもしれない。しかし、なぜ埋めていないのだろうか。
ひとつ上流の井草橋の右岸側には、大きな排水口が見える。ここには古い流路はなく、下水道として新たに開通したものかもしれない。
続いて、下流よりの水路敷から本天沼を目指して進んでいこう。
水路の交差点から少しの間広い道だった水路敷は、すぐに新しい車止めに阻まれて細い水路敷へと変わる。
徐々に道幅を広げつつ進んでいく。
再び新しい車止めに出会ったところで、水路敷は右へクランク状に曲がって行き、道路と段差が付いた状態になる。
車止めの右手前にあるのが下井草いど公園。名前の通り写真奥に古い井戸がある。
井戸は現役のようなのだが、杉並区の看板ではこの水は飲めませんとなっている。
クランクの先、水路敷は右側の道路よりも低い位置で直進する。
道路との交差点では、水路敷は道路の高さまでかさ上げされているようだ。
ここからの写真は2013/4/7撮影。
東原中学校の前で、水路敷は道路と分かれ、左に向かう。
再び、今度は逆向きのクランクが現れる。
クランクの先は、ごく普通の水路敷が続く。
しばらくそのまま進むと、水路敷はいったん早稲田通りに突き当たる。次のページでは、早稲田通りの先、本天沼をさかのぼっていくとしよう。