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祖師ヶ谷大蔵1号~7号踏切
地図
OpenStreetMapで祖師ヶ谷大蔵駅~成城学園前駅間を見る。
連続立体化工事で廃止された5つの踏切と、それ以前に廃止されていた2つの踏切がある。
ウルトラマン商店街
祖師ヶ谷大蔵といえばウルトラマン商店街である。すでに円谷プロダクションは移転してしまっているが、いまでも駅前はウルトラマンの街だ。
このページの写真は特に記載がなければ2014/12/21撮影。
祖1
高架下の祖師ヶ谷大蔵駅入口の前を通る道路がかつての祖師ヶ谷大蔵1号踏切。小田急線の連続立体化工事により、2002年12月に踏切が廃止されている。
駅周辺案内
駅周辺もウルトラマンがスペシウム光線とともに案内してくれる。何気ない光景だが、実はこの地図に廃踏切に至る情報が隠されていたのだった。探索中はそんなこととは露知らず…
2号踏切にあらず
現在、祖師ヶ谷大蔵駅から成城学園前駅に向かっていくと、南側から来た道路が高架下の店舗の先で高架をくぐっている。
一見ここが祖師ヶ谷大蔵2号踏切の跡かと思いきやさにあらず。
昭和38年の空中写真を見るとわかるのだが、現在の北側側道は高架化に伴って新設されたもので、このあたり線路の北側に道路はなかったのだ。
ここも2号ではない
そのまま南側側道を進んでいくと、側道が終わりとなり、高架をくぐって北側に渡る場所があり、いかにもここが祖師ヶ谷大蔵2号踏切のあった場所に見える。
探索時にはそうだと思っていたのだが、あとで空中写真と付き合わせてみると、微妙に位置が違っていたのだった。
もともと、祖師ヶ谷大蔵2号踏切があった場所は、写真の右側(祖師ヶ谷大蔵駅寄り)だったのだ。
位置
さて、ここで先ほどの駅周辺案内図で付近を拡大してみよう。この地図、実は高架化される前の古い道路が描かれているため、現在高架下にある道路にあたる部分に南北どちらかの側道がないように描かれているのだ。
そして、ロールオーバーで表示される古い道路が線路を渡っている場所が、空中写真との照合からも祖師ヶ谷大蔵2号踏切跡であることは間違いない。
残念ながら探索時には通り過ぎてしまい、写真が残っていないので、またの機会に再訪してみたい。
南口
2016/1/4。祖師ヶ谷大蔵駅南口から改めて祖師ヶ谷大蔵2号踏切跡を探す。
写真右側のモニュメントはウルトラマン商店街のモニュメントのひとつで、カラータイマーっぽいボタンを押すとウルトラマンのテーマソングが流れる。
祖2
同じく2016/1/4。北側側道から。なんてことのないこの路地が、おそらくは祖師ヶ谷大蔵2号踏切へ向かっていたと思われる。
祖3
それでは気をとりなおして次へ向かおう。北側側道を少し行ったところで、側道が張り出した住居に阻まれ、南側へ渡る道路がある。
出来かけ
拡幅工事中のこの道がかつての祖師ヶ谷大蔵3号踏切だ。南側の道路は細い路地だが、古地図にも描かれている古くからある道筋のようだ。
祖4
家屋に阻まれながらもかろうじて繋がっている北側側道を抜けると、ようやくそこそこ広い道路に出る。ここは補助216号線で、写真左側のマンションはかつて成城警察署だった跡地に建っている。正面が祖師ヶ谷大蔵4号踏切跡となる。
それにしても、このあたりの道はどれも細い上に一方通行が多く、南北にまっすぐ通り抜けられる道が少ない。この補助216号線も北に向かうと成城学園幼稚園のあたりからは南向き一方通行になっている。
街路灯
街路灯のデザインもウルトラマン。この街路灯だが、場所によって微妙にデザインが違う(どれもウルトラマンなのだが)妙な凝りっぷりだったりする。
祖5
制限高2.7Mで自動車通行止になっている祖師ヶ谷大蔵5号踏切跡。この先、仙川を越えるために北側の道路は橋で渡るが、南側は川に向かって道路が下っていく。
行き止まり
仙川を越えて南側に迂回した先にある行き止まりの道。
祖6
何ということのない行き止まりだが、ここがかつては祖師ヶ谷大蔵6号踏切だった場所だ。
この場所には、歳がバレるが昭和40年代まで赤と白に塗られた手で跳ね上げるタイプの踏切が設置されていたのを記憶している。第3種踏切(警報機あり)に、構内踏切のような手動式遮断機がついていたのだが、現在そんな踏切は見たことがない。
もっとも、最近は視認性の良さから赤白の遮断棒(遮断棹)が使われ始めているのだそうだ。
そんなわけで、ここが私の廃踏切の原点だった。という話。
成城橋
旧祖師ヶ谷大蔵6号踏切あたりを北側から眺める。現在小田急線は仙川を越したところで成城学園前の地下駅へ潜っていく。
踏切が廃止された後、写真端に写っている橋(成城橋)のたもとに河川敷に降りる階段が設置されていたそうだが、現在は小田急線の仙川橋梁に飲み込まれてしまい、痕跡は残っていない。
祖7
かつては成城学園前駅ホームのすぐ東寄りにあった祖師ヶ谷大蔵7号踏切跡。東(写真右)側のトンネル入口の上は駐輪場に、西側は成城コルティの駐車場入口になっている。
擁壁跡
踏切跡の北側に取り残されている無駄なスペース。実は、左側の擁壁が元の踏切脇だった場所。このあたりに上り線の安全側線が踏切を越えて伸びていたはず。
ゾフィー
祖師ヶ谷大蔵駅へ戻る道筋で、空をゾフィーが飛んでいた(嘘)
※この写真は合成です。
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