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桃園川の水路敷群(末広橋〜三味線橋)その2
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西へ
宮下橋を越えてさらに西へ進む。
塔ノ下橋
東西で車止めの形が異なる塔ノ下橋。宝泉寺の塔の下ということか。
この橋の南側には、中野坂上駅方向に向かう谷筋がある。改修前の桃園川はここから上流では少し南寄りに蛇行していたようだ。
旧流路?
塔ノ下橋南側には、旧流路の位置に水路敷っぽい脇道が残されている。
ここからの写真は2020/11/3撮影。
細道
脇道は写真奥で西へ向かっているが、旧流路はまっすぐ進んできていたようだ。この先はいったん痕跡を見失う。
道路
一本南側の道路が旧流路の位置にあるが、区画整理されてしまっていてそれらしさはない。。
崖
一方、塔ノ下橋から南へ進んでいくと、いきなり崖が出現。
塔の山公園
崖に沿って東へ進むとすぐに塔の山公園があり、その東側に谷筋がある。
段差
塔の山公園南側の入り口から南向きに見ると写真左(東側)のマンションが半地下状態に見えるが、実際には1mほどの浅い谷間になっているようだ。
東側
谷間の幅はせまく、公園北側の道路は突き当たって東側の道路へ上っていく形になっている。階段の横に車止めのある坂道があるが、どうやら水路敷というわけではないようだ。
坂上
坂上から振り返ってみたところ。写真右奥には山手通りとの交差点が見える。
谷
道路の西側に向かって谷間になっているが、水路敷は残されていない。もう少し南が谷頭になるようだが、道路もなく実際に見ることはできなかった。
白玉稲荷神社
谷頭のそば、中野坂上交差点の北側、山手通りで白金龍昇宮と向かい合う位置にある白玉稲荷神社。もとは宝仙寺境内にあったものが明治の神仏分離でここへ移されたものという。鳥居の左には途中で折れてしまったものを復元した馬頭観音もある。
この写真は2020/11/7撮影。
水位状況
桃園川緑道まで戻って先を目指そう。塔ノ下橋西側には下水道幹線となっている桃園川の推移を示す表示板がある。
ここからの写真は2020/8/30撮影。
東雲橋
東雲(しののめ)橋と、その奥に見える宮前橋は同じ形の車止めが使われている。
宮前橋
宮前橋の欄干は何のデザインなのだろうか。宮前も旧町名から取られている。
日本家屋
旧流路との分岐付近にある古い日本家屋。廃屋なのかどいうかは定かではないが、かなり規模の大きい建物だ。
宝仙橋
宝仙橋の欄干は川に紅葉だろうか、和風のデザインになっている。
宝仙橋から南に行ったところにあるのが宝仙寺(由来としては逆だが)。宝仙寺の周辺には宝仙学園と実践学園という二つの学校があるが、宝仙学園は昭和元年(1926年)に宝泉寺住職が設立を発願した中野高等女学校(設立は昭和3年)を発祥とする。実践学園は昭和2年(1927年)に神田錦町に設立された東京堂教習所を発祥(現在地への移転は昭和17年)としているので、まったくことなる出自を持つ。
金剛橋
昭和32年(1957年)の親柱が残る金剛橋。昔は近辺に青面金剛庚申塔があったのかもしれない。

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