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桃園川の水路敷群(三味線橋〜高円寺橋)その2
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へたうま
桃園橋からさらに上流へ向かう。緑道には、小学生が描いたにしては上手な絵のタイルが。
公園橋
親柱がなくなっていて、扁額が欄干に取り付けられている公園橋。橋の東側にある橋場公園が名前の由来だろうか。
旧流路
公園橋の南で桃園川は西向きにカーブしていくが、もともとはこのあたりではかなり大きく南に蛇行していて、写真奥の方から流れてきていた。
庚申橋
旧流路を遡っていくと、桃花小学校の脇を抜けたところに道路の片側だけに取り残された古い橋の欄干が残されていた。扁額には「かう志んはし」とあり、旧桃園川に架かっていた庚申橋の遺構だ。
大正13年(1924年)1月完成で、関東大震災(大正12年9月)のあと半年もたたずに作られたことがわかる。
千年欅
欄干の向かい、桃花小学校にある「千年けやき」。実際には樹齢はおよそ600年だそうだが相当な古木であることは間違いない。戦後に伐採するという話があり、地元住民が中心となって買い取って保存したという話が残されているそうだ。かつてはこの木の下を桃園川が流れていたのだろう。
水路敷
庚申橋北側に残されている水路敷らしき隙間。桃園川の旧流路と呼ぶには幅が狭いような気もするが、位置としてはこのあたりを流れていたのだと思われる。
鉄板
旧流路は区画整理されてしまっているためよくわからなくなっている。崖下で見つけた鉄板で塞がれた水路敷らしき空間。
※鉄板部分にあった落書きを目立たないように加工しています。
石垣
南側にある中央西公園との間には石垣の崖がある。
側溝
崖下(下流方向)から出てくる側溝。これも水路敷だろうか。
隙間
駐車場と崖(上流方向)の間に微妙に隙間がある。
蓋暗渠
路地を横切っているのは蓋暗渠ではなかろうか。ここから上流側は完全にわからなくなってしまう。
昭和浴場
蓋暗渠があった路地の西側にある昭和浴場。なぜかGoogle Mapには「マジック温泉」と紹介されているのだが、温泉の経営者がプロのマジシャンで、この浴場でもマジックを披露しているだそうだ。
マジック温泉
浴場の煙突に「マジック温泉」と書いてあった。
水路
そのマジック温泉の東側に、鉄板で覆われた水路を発見。
蓋
南側には蓋暗渠が住宅の間に向かっている。ここから先を辿ってくことは難しい。
西町天神
谷頭となる青梅街道沿いには北野神社西町天神という神社があった。西町はこのあたりの旧町名。かつてはここに弁天池があり、桃園川支流の水源になっていたようだ。神社の西側は杉並区との境になっている。

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