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黒目川とその支流(中溝川)
地図
OpenStreesMapで黒目川の支流・中溝川を見る。
中溝川は東久留米市の神宝(しんほう)小学校を水源とし、神宝町から新座市石神に向かって「ひ」の字型に蛇行しながら黒目川が北へ蛇行していた場所に注いでいる。今回はその中溝川を中心に、北側の瀧見観音堂の方から流れてくる支流も眺めてみよう。
前通り橋
黒目川にかかる前通り橋。欄干の隙間に左岸側から合流する旧流路の出口が見えている。
ここからの写真は2023/2/5撮影。
車止め
河川敷から道路に向かって車庫の横に車止めが二つ置かれているが、ここが黒目川旧流路の水路敷。
橋跡
道路側に回って東側から見たところ。道路には、明らかに橋の跡と思われる痕跡が残っている。
水路敷
橋跡から西へ向かって住宅の間に水路敷が残る。奥はフェンスで仕切られており、私有地と書かれた看板がある。
市有地
道路から分譲中の空き地の向こうに見える水路敷を眺める。水色に塗ったあたりが水路跡で、かつて黒目川は南北に大きくS字カーブを描いて流れていた。
舗装
西側の栗原橋から北へ向かう道路まで回り込んで水路敷を上流方向に見る。マンション前の舗装されている部分が水路敷だが、入って行くことはできない。道路と交差する部分はゴミ集積所として使用されている。
幅広
マンションの向かい側にやたらと幅の広い道路があるが、ここも旧流路跡。
一方通行
旧流路はすぐに北向きの一方通行路へ右折する。
分岐
すぐに旧流路は西は向かい、上流に進んだところで黒目川通りを堀ノ内へ向かう支流との分岐点が交差点として残っている。このあたりは黒目川が過去何度も流路を変えた名残があちこちに道路として残されているようだ。
小道
ところで、前の写真の少し右(東)側に空き地があり、そこから北向きに眺めてみると写真奥の農地の手間に細い小道がある。
写真右側は農地に突き当たって終わりになっているのだが、堀ノ内に向かう支流に合流する水路敷だったようだ。
中溝川に向かう前に、こちらの支流を遡って行ってみよう。
路地
なんということのない行き止まりの路地を行き止まり側から北向きに見る。ここに水路があったようだが、痕跡はない。
たばこ
路地が黒目川通りに突き当たってやや左に外れるところ。たばこの幟の左、矢印の部分に水路敷が残っている。
薮
水路敷は枯れ草で藪のようになってしまっているが、そのまま西に向かって抜けていくようだ。
隙間
水路敷は住宅地と農地の間を通っていて直接確認することは難しい。並木産業スマイルロード(都市計画道路東久留米志木線)と交差する部分では民家の敷地の一部となっており、水路式としては確認できないのだが、道路の北側、瀧見観音堂の向かいに細い水路敷が残っていた。
瀧見観音堂
北側の崖に広がる瀧見観音堂。宝永年間(1704〜1710年)に観音様の銅像と鐸(たく、大型の鈴)が掘り出されたことからここに観音堂が建てられたと伝わる。瀧見という名前がついているくらいなので、境内に水源となる滝があるのかもしれない。
ポール
さて、いったん旧流路まで戻ってさきほどの分岐点から西へ進む。すぐに旧流路に北側から合流してくる水路敷のポール型車止めが見つかる。
この水路敷はさきほどの支流の西側を並走しているので、こちらも見ていこう。
またポール
すぐに再び車止めがあり、そこから北は道路として使用されている。
北へ
幅の広い道路が黒目川通りに向かって進んでいく。
看板
黒目川通りに出て西向きに見たところ。それらしい跡はないが、道路のどちらかに水路があったと思われる。
写真奥に写っているお食事処の右側に、上流へ向かう水路敷が現れる。
鉢植え
鉢植えの向こうに北へ向かう水路敷が見える。
上流端
こちらの支流も並木産業スマイルロードのあたりは民家の敷地になってしまっているが、その北側の道路には、北側の崖に向かって水路敷が残されていた。
カーブ
さて、改めて旧流路まで戻って来た。流路は大きく南へカーブしていき黒目川に近づいていくが、矢印のところに中溝川が合流して来ていた。
蛇行跡
ここで中溝川を見ていく前に、黒目川旧流路を現在の本流との分岐点まで見に行ってしまおう。センターラインが書いてあってもいいくらいの幅広い道として、旧流路は黒目川に向かう。
黒目川
写真奥の車止めがある場所が黒目川の河川敷。現在左(東)へまっすぐ進んでいる黒目川は、改修前は手前に向かって大きく蛇行していた。
軒先
さて、先ほどの合流点まで戻って中溝川の出口を探す。合流点付近は民家の敷地になっていてわかりにくいのだが、駐車場の奥に不自然なカーブを描いた部分があり、どうやらここが中溝川の水路敷らしい。私有地に挟まれているので入っていくことはできない。
西側
西側の道路まで回り込んで下流方向を見てみると、たしかに水路敷がある。
欄干
上流側には欄干が残っていた。そこから先は埋められてはいるが、舗装されていない水路敷が住宅の間を抜けている。
隙間
さらに西側の道路に回り込んでみると、さきほどの水路敷に向かって細い水路敷が伸びていた。特に塞いでいるものもなく入っていくことが可能な感じだが、出口がないので遠慮しておく。
石神三丁目緑地
今度は東側から回り込んでみる。水路敷の東側には石神三丁目緑地があり、緑地と住宅地の境目に突き出た大きなマンホールの下を中溝川の暗渠が流れているようだ。
水路跡?
ところで、前の写真右(西)側に写っている住宅の表側に面している西側の道路は、中溝川の水路に沿ってゆったりとカーブしており、古い空中写真ではこちらも水路に見えなくもない。
さきほどの瀧見観音堂の支流と同様に、並行する2本の水路があったのかもしれないが、こちらは水路らしき痕跡は残っていない。
入口
石神三丁目緑地の西側入口を下流方向に見たところ。中溝川の水路は写真左にあったようだが、手前側は道路と一体化してしまっている。
突き当たり
上流方向は道路が途中で行き止まりになって、細い水路敷だけが先へ進んでいく。
蓋暗渠
その先、道路を渡ったところでガードレールの向こうに蓋暗渠が出現。蓋暗渠の両脇に車止めのポールが連なっているのは、左右がそれぞれ駐車場とその入り口になっているためらしいが、フェンスでなく車止めになっているのは謎だ。
果樹園
蓋暗渠は果樹園の脇を進んでいく。ここは近所の人の散歩道として使われているようで、途中で何人かすれ違った。
くねくね
若干くねくねと曲がりながら蓋暗渠が進んでいく。
造成地
蓋暗渠の東側は宅地造成が行われているが、数年前までは果樹園だったようだ。
都市計画道路
蓋暗渠は平成30年に完成した東村山都市計画道路3・4・20号東久留米駅神山線(並木産業スマイルロードの東久留米市側)に断ち切られていた。新道ができる前はそのまま続いていたことがGoogle Mapの古い写真でも見ることができる。
北側
新道の北側に蓋暗渠の続きがあった。
分岐
コインパーキングの看板裏で蓋暗渠は終わっているのだが、そこから左(西)にはまだ水路敷が残っている。一方、写真奥(北)に向かっていく水路敷もあり、出口は見当たらないのだが並走する水路へ水を分けていたのかもしれない。
上流端
神宝小学校の前から振り返って下流方向を見たところ。Google Mapで2015年までは蓋暗渠がここから始まっていたのを見ることができるのだが、その後埋め戻されてしまい旧流路上に電柱と塀が立ったため、元の流路の形は分かりにくくなった。ここから上流には痕跡はないが、写真左後ろにある神宝小学校の校庭あたりに水源があったらしい。
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