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石神井川・高野台の水路敷群(大野橋〜市杵島神社)
地図
ねりまっぷで今回のコースを見る。
高野台の石神井川左岸地区には、いくつかの水路敷が見られるが、今回は目白通りの南側を流れていたらしい支流をたどる。
地図
昭和14年(1939年)大日本帝国陸地測量部発行の1:10000「石神井」より。
河川改修を受ける前の石神井川へ注ぐ支流が今回の探索場所。
大野橋
石神井川にかかる大野橋が今回のスタート地点。ガスタンクがある目白通り方向へ進む。
このページの写真はいずれも2012/11/18撮影。
ベジブル食品館
ベジブル食品館で左折する道もかつては水路だったが、今回は直進する。
ガスタンク
谷原のガスタンク(東京ガス練馬整圧所)は、かつて「帰ってきたウルトラマン」でベムスターが襲ったそうな。昭和34年(1959年)の建造で、50年以上ここでランドマークになっている。
西へ
ガスタンク前の交差点から水路は西へターン。
すき家の前を通り、東京飯店の裏側に向かう妙に広い道が水路の跡。
人気も車もあまりいないだだっ広い道を進んでいく。
総合教育センター
練馬区総合教育センターの角を北へターン。
ふたたび西へ
今度は目白通りにぶつかる前に、総合教育センターの北側を西へ向かう。
川跡
さらに人気のない広い道。このあたりでは地図にもかなり川幅のある川として描かれているが、すっかり道路になってしまっている。
カーブ
川筋はゆったりと南西にカーブしていく。
弁天池
かつては、このあたりに弁天池という湧水があって、そこから石神井川に向かって豊富な水は灌漑用水として利用されていたというが、宅地化に伴って川も池も埋もれ、過去のものとなってしまった。
祠
マンションの西側を回り込んで、南側に入ったところに、長命寺道からも見えた小さな祠がある。
市杵島神社
それが市杵島神社。笹目通りにある谷原氷川神社の境外摂社になっているが、湧水といえば弁天様、その弁天様と習合している市杵島姫命(いちきしまひめのみこと)を祀っている。別名を箕輪築真(みのわちくしん)弁財天という。箕輪はこのあたりの字名だ。
江戸時代の創建と伝わり、明治時代に建立された社殿も荒れ果てていたところを、平成10年(1998年)に再建されたのだそうだ。
わずか600mほどの探索行は、ここを終点としよう。

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