増07、09 瑞光橋(成増駅方面)
OpenStreetMapで
増07と増09の経路を見る。いずれも東武バスウエストが運行している増07系統は宮本循環という路線名がつけられており、成増駅北口から、和光市に入って市場バス停を通り、午前中は南市場先回り(半時計回り)、午後は宮本先回り(時計回り)に市場バス停まで戻ってくる循環系統。増09は和光市駅北口と成増駅北口を結んでいる路線となる。
土日の日中1便しかない増10成増駅北口→和光市駅南口行きという片道路線もあるのだが、今回は成増駅方向のバス停がテーマになるため今回見に行く成増駅方向の瑞光橋バス停には停車しない。
成増駅から瑞光橋バス停に向かって、成増北口通りの坂を下っていく途中にある成増北口通りバス停。れっきとした路線バスなのだが、コミュニティバスによくある背の低い停留所標識を使っている。
このページの写真は2022/5/28撮影。
手前左側に置かれているのが南市場・宮本方面の瑞光橋バス停。こちらには増10系統も停車する。
一方、成増駅方面の瑞光橋駅は写真の番号順に位置が移動しており、GoogleMapで確認できる限りでは、2015年までは一番手前の電柱付近に、2021/1/31でいったん廃止されるまでは二番目の旧白子川遊歩道上に、2021/7/1に復活してからは三番目の写真奥のマンション脇に設置されている。
旧白子川遊歩道側から成増駅方向を見たところ。2021/1/31までは写真手前のインターロッキングの上にバス停の標識があり、バスは手前の横断歩道をふさぐ形で停車していた。さすがにそれでは危険だということで廃止になったものと思われる。
しかし、一つ前でも書いたように以前は奥の電柱のところにバス停があった。電柱の左側には路地があって人が立っているスペースもあるが、民家の前ということで移動することになったらしい。
いずれのバス停も痕跡は残っていないが、
GoogleMapの過去データでは存在が確認できる。
廃止された成増駅方面の瑞光橋バス停であったが、このあたりはお年寄りの利用も多く、隣の市場バス停も成増駅北口バス停も坂道を上ったところにあるため、不便だという意見が多かったのではないだろうか。廃止後半年も経たない2021/7/1に旧バス停から50mも離れていない北西のマンション脇に、新しく瑞光橋バス停が設置された。
そのバス停から市場バス停方向へ歩いて行き、白子川を渡る橋が瑞光橋…ではなくて実は大成橋。大和町(和光市の旧名)と成増の間にある橋なので大成橋。瑞光橋という橋は現存しておらず、先ほどの旧白子川を渡っていた橋の名前※だったという。※「郷土 板橋の橋」(1998年、いたばし まち博友の会発行)による。
ところで、
水路敷を行く:白子川周辺の水路敷群(百々向川)で紹介したように、この辺りには百々向川(すずむきがわ)という白子川の支流が成増駅北口から流れてきており、この辺りはかつて百向(ずうこう)という字名であった。瑞光はその百向が転訛したもののようにも思われる。
なお、「郷土 板橋の橋」によれば、近くの地福寺に伝わる「枕がえし地蔵」の逸話と関係があるといわれているそうだ。