和泉川の水路敷群(幡ヶ谷駅の谷)
OpenStreetMapで
幡ヶ谷駅の谷を見る。
和泉川支流の谷のうち、ここだけはなぜか名前がないとされている。
和泉川本流の中幡小学校東側の温水プール前へ唐突に出てくる幡ヶ谷の谷の出口。はっきりとした谷ではないが、水路敷らしい細い路地が南へ向かっている。
ここからの写真は2023/7/28撮影。
途中のくねくねと曲がっていくところがいかにも水路の跡。
南側の道路に突き当たったところでいったん水路敷が見当たらなくなる。
左(東)側の路地は写真奥で行き止まりになっている。
進んでいくと水路敷の左右でかなり高低差があるのがわかる。さらに進んでいくと民家の軒先のようになっていて最後は薮となり水道道路まで進んでいくことは難しい。
水道道路に回って藪を見たところ。左右にある道路は水道道路と階段や坂道で接続しており、ここに隧道は作られていない。
もともと水路は水道道路を斜めに渡っていたようで、水道道路の南側は少し東寄りにずれたところにある観音湯の奥に出てくる。写真は下流方向を見たところ。写真奥には水道道路南側に建つ渋谷区幡ヶ谷二丁目第2アパートがあり、その擁壁で水路敷は途切れた形になっている。
観音湯から南へ細い水路敷を歩いていくと、ほどなく甲州街道の上を通る首都高速の効果が見えてくる。
水路はそのまま甲州街道に出るのではなく、手前のビルの隙間を西側から流れてきていたらしい。
ここからの写真は2023/8/20撮影。
甲州街道北側を新宿方向に見たところ。水路は写真手前の雀荘近辺から北へ向かっていたのではないかと推測されるが、道路側に痕跡はない。
甲州街道南側へ。水路は幡ヶ谷駅北側にあるダイエーあたりに出てきていたと推測される。こちら側も痕跡は残っていない。
幡ヶ谷駅南側へ回っていくと、駅前通りから少し西に入ったところに水路敷らしき小道が残っている。写真奥には玉川上水が見える。
玉川上水の手前には車止めがあった。真ん中の四角い部分にはもともと何か貼られていたのだろうか。
水路敷の上流端、玉川上水の山下橋北詰から下流方向を見たところ。この谷も玉川上水から分水していたように見える。