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金太郎を網羅する
井草川(上井草)の金太郎たち
地図その1
OpenStreetMapで妙正寺川・井草川の地図を見る。
杉並区では、暗渠化された水路敷の車止めとして、熊にまたがる金太郎の絵が描かれた遊歩道の看板を使っている。とはいえ、このタイプの車止めは徐々に看板のないものに交換が進められているため、その数はかつて60以上あったはずが、2021年現在では53しか現存が確認できない。2022年暮れにはさらに1基撤去されたため残りは52となっている。
今回は、基本的に杉並区の北側に位置する水路から、それぞれ下流から上流に向かって紹介していく。
No.1
井草川中流、井荻駅から環状8号線を超えて西に進んだところにある上井草一丁目30番地の金太郎。支柱がピンク寄りの赤い標準タイプなのだが、なぜか行き止まりの通路から水路敷に向かうように設置されていて、自動車では見ることができない車止めになっている。
杉並区名物「金太郎の車止め」としては最北端に位置するのがこれ。顔が少し剥がれてしまっているが、比較的状態は良い部類に入ると言えるだろう。金太郎の中では最も北に位置している。
この写真は2021/4/21撮影。
向き
こんな感じで設置されている(写真右側の見えない方に金太郎が描かれている)。写真右側のアパートの方からかつては車両が入れたと言うことだろうか。
ここからの写真は2018/1/3撮影。
井草川
井草川は現在すべて暗渠になっているが、大半が遊歩道として整備されており比較的流路がわかりやすく残されている。
写真は四宮森公園に置かれている井草川の由緒書き。
No.2
上井草二丁目33番地の金太郎。支柱が白っぽく見えるが微妙に薄緑色に塗られている。非常に良い状態で残っていた。
井草川の流路上ではなく、北側に張り出した支流の入り口に設置されている。
瀬戸原上橋
上井草三丁目17番地。瀬戸原上橋南詰の遊歩道脇に置かれている金太郎。車止めは別にガッツリ設置されていて、おまけという感じになってしまっている。
拡大
拡大してみたところ。遊歩道から外れたところに建っていて、金太郎の後ろは植え込みになっている。支柱の色はおそらく薄緑色。
No.4とNo.5
瀬戸原上橋のすぐ上流、同じ上井草三丁目17番地と16番地に向かい合わせに金太郎がいる。
No.4
東側の金太郎にはなぜか区内全域禁煙のシールが貼られていた。支柱は薄緑色。
後日
改めて2021/8/9に撮影した姿。金太郎の腹掛け部分がなくなってしまっているが顔は残っていた。
No.5
同じく2021/8/9に撮影した西側の金太郎も薄緑色の支柱。残念ながら金太郎の顔が剥がれてしまっている。
No.6
上井草三丁目24番地南側の金太郎。ここからは赤い支柱が続く。
ここからの写真は2018/1/3撮影。
No.7
上井草三丁目24番地西側、絵柄の部分がほとんど剥がれてしまっていて、もはや金太郎であることがわからない。
No.8
上井草四丁目15番地東側の金太郎は顔が剥がれてしまっている。
No.9
上井草四丁目15番地北側、支柱は錆びているが絵柄部分は非常に状態のよい金太郎。車止めというよりは、階段脇のスペースに転落しないようガードレール代わりになっている。
No.10
上井草四丁目27番地。井草川上流端に残る金太郎。これほど足が長いタイプはちょっと珍しい。
井草川(六ヶ村分水・今川・桃井四丁目)の金太郎たち
No.11
今川二丁目12地先、井荻中学校南側の水路敷にある金太郎。絵柄はほとんど剥がれてしまっているが、うっすら金太郎の顔を確認することができる。かつてはこの向かい側にも金太郎があった(すぎなみ学倶楽部の記事「金太郎(車止め)」に記載がある)というが、Goole Mapで確認できるのは2009/7までで、すでに撤去されてしまっている。
ここからの写真は2018/1/6撮影。
No.12
観泉寺近くの今川三丁目14番地、ひとつしかない水色支柱の金太郎。このあたりは金太郎のない車止めも水色に塗装されている。
No.13
今川三丁目10番地。三谷南公園の向かいにある金太郎。支柱の上端が角ばっているタイプは珍しいが、このルートではまだ出会う機会がある。
No.14
今川三丁目6番地、杉並登記所通りを挟んで南北に向かい合う金太郎の北にある方。支柱の塗装がほとんど剥がれてしまっている。
寄り
ガードレールが邪魔だったので寄ってみた。絵柄はそこそこ残っているようだ。
No.15
南側は桃井四丁目14番地になる金太郎。プラスチックの板がだいぶ劣化しているのが気にはなる。
No.16
桃井四丁目14番地東側にある金太郎も向かい合わせに設置されている。
No.17
向かい側、桃井四丁目13番地西側の金太郎。このあたりは連続して金太郎がよく残されている。
No.18
次の交差点も向かい合わせに金太郎がいる。こちらは桃井四丁目13番地南側、支柱の上端が角ばっているタイプ。
No.19
向かい側は桃井四丁目12番地北側の金太郎。残念ながら顔が白抜きになってしまっている。
No.20
桃井四丁目12番地南側、奥には先程の金太郎の後ろ姿が見える。
No.21
桃井四丁目5番地、車が入れる路地の突き当たりに置かれている金太郎。顔が…
No.22
桃井四丁目南側、青梅街道脇に残る金太郎。ここだけなぜか支柱が青緑色、他には見当たらなない。
妙正寺川(下井草・清水・桃井一丁目)の金太郎たち
No.23
下井草三丁目1番地、下井草一丁目バス停脇にある金太郎。バス通りに面して立っているわりには、比較的状態が良い。
ここからの写真は2013/9/28撮影。
No.24
本天沼二丁目47番地、日向橋バス停脇の金太郎。やや腰高で支柱が錆だらけ。絵柄の状態は良いものの、金太郎の指先に謎のシールが貼られているのが気にはなる。
No.25
清水二丁目15番地の金太郎。支柱の錆がひどくて色がわからないがおそらくは赤。
ここからの写真は2018/1/19撮影。
No.26
清水二丁目2番地の金太郎。こちらも支柱は完全に錆びてしまっているが、赤く塗られていたのだろうと思われる。
No.27
環八沿いの西側、桃井一丁目39番地の金太郎は痛みが激しく、落書きもされてしまっているのが残念。
桃井一丁目29番地、道路脇から水路敷に向かうここにはかつて赤い支柱の金太郎の車止めが設置されていた。Google Mapでは2014/5まで確認できる。
桃園川・新堀用水(北側)の金太郎たち
地図その2
OpenStreetMapで桃園川支流上流部の地図を見る。
廃金太郎
阿佐谷北一丁目45番地、中杉通りに向かう蓋暗渠の入り口に立っていた金太郎。残念ながら2021年初めに蓋暗渠ともども撤去されてしまった。
この写真は2020/8/15撮影。
撤去後
金太郎が撤去された後はごく普通のアスファルト舗装された水路敷になっていた。歩行者専用道路として利用する分にはたしかにこちらの方が利便性が高いのだろうが、ちょっともったいない気はする。
この写真は2021/5/1撮影。
八幡煎餅
阿佐谷北三丁目11番地東側、松山通り沿いにある八幡煎餅の横にはかつて赤い支柱の金太郎がいたという。Google Mapでは2014/5まで確認できる。
ここからの写真は2020/8/15撮影。
No.28
阿佐谷北三丁目11番地西側には金太郎が残っている。
No.29
阿佐谷北三丁目7番地の路地から水路敷に向かって置かれている金太郎。大変状態がよく、金太郎の肌色まできれいに残っている。
No.30
阿佐谷北三丁目6番地の金太郎はだいぶ剥がれが進んでいる。。
地図その3
OpenStreetMapで新堀用水北部の地図を見る。
赤い車止め
阿佐谷南一丁目23番地、写真手前にはかつて金太郎がいたという。Google Mapでは確認できない。
ここからの写真は2021/2/19撮影。
No.31
阿佐谷南一丁目22番地、阿佐谷にしはら公園脇にある金太郎は落書きがひどくてちょっと悲しい。
※2022年暮に撤去されてしまったらしい。
No.32
阿佐谷南一丁目21番地、支流から合流してくる場所にある金太郎はなぜかちょっと斜めになっている。ややピンク色寄りの赤い支柱は、多少錆びているものの塗装された時の状態をよく残しているようだ。
この写真は2021/2/12撮影。
小沢川の金太郎たち
地図その4
OpenStreetMapで小沢川上流の地図を見る。
No.33とNo.34
小沢川上流部分、梅里一丁目2番地に北向きに並ぶ金太郎たち。写真左側の金太郎が現在現存しているうちで最も東にある金太郎ということになる。支柱はカードレールによくある黄味の緑色。
ここからの写真は2020/10/17撮影。
No.35
梅里一丁目8番地を南北に斜めに通る水路敷に向かって突き当たりに立っている金太郎。だいぶ支柱が錆びているがこれは少し明るい黄緑色のようだ。
No.36
梅里一丁目8番地北側、青梅街道に面して立っている金太郎の支柱は黄味の緑色。
善福寺川・新堀用水(南側)・松庵川の金太郎たち
地図その5
OpenStreetMapで和田堀公園近辺の地図を見る。
No.37
松ノ木一丁目13番地、善福寺川から西に出てくる支流の水路敷に立つ金太郎。支柱は善福寺川周辺にはよくみられる黄緑色。
この写真は2021/1/2撮影。
撤去後
松ノ木二丁目19番地、幸栄電気の脇(矢印部分)にかつて支柱が黄緑色の金太郎がいた。Google Mapでは2013/7まで確認できる。
ここからの写真は2021/1/3撮影。
No.38
成田東一丁目9番地。蓋暗渠を塞がないように控えめに立つ金太郎。
No.39
大宮二丁目22番地地先。ここにしかない真っ白い支柱の金太郎。
地図その6
OpenStreetMapで新堀用水南部の地図を見る。
No.40
天保新堀用水の南側部分、成田西四丁目6番地で壁に張り付くように残された黄緑色支柱の金太郎。車止めとしてはあまり役に立っていないようだ。
ここからの写真は2020/12/27撮影。
No.41
コンクリートブロック脇にある痛みの激しい金太郎。南に向かって立つこの金太郎から向かい合わせに3組6基が集まる密集地帯になる。
No.42
向かい側の金太郎もかなり痛みが激しいが、かろうじて顔が見える。
No.43
次の組の北側はほとんど絵柄が見えない状態。
No.44
南側の方が痛みが少ない。
No.45
3組目の北側も痛みがひどい。
No.46
南側で蓋暗渠を守っている金太郎はかろうじてそれとわかる絵柄が残っていた。
地図その7
OpenStreetMapで荻窪一丁目付近の地図を見る。
No.47
善福寺川右岸の荻窪一丁目44番地、松庵川最下流域にある金太郎。
この写真は2017/10/14撮影。
地図その8
OpenStreetMapで大宮前公園付近の地図を見る。
No.48
宮前三丁目34番地、松庵川に背中合わせて残っている一対の金太郎。東側のものは損傷が激しい。
ここからの写真は2017/8/19撮影。
No.49
西側の金太郎は絵柄の中央部分が剥がれてしまっていて原型をとどめていない。
神田川・玉川上水下高井戸分水の金太郎たち
地図その9
OpenStreetMapで久我山駅西側の地図を見る。
No.50
久我山三丁目47番地地先にある金太郎は塗装が剥げてしまっていて何色なのかよくわからない。元は赤かったらしいのだが。
この金太郎がもっとも西に位置している。
この写真は2021/4/18撮影。
地図その10
OpenStreetMapで永福町駅東側の地図を見る。
No.51
和泉二丁目45番地の金太郎は水路敷に向かって横向きに設置されている変わりもの。赤く塗られていたのか、黄緑色だったのかわかりにくい。
この写真は2021/4/17撮影。
地図その11
OpenStreetMapで下高井戸五丁目の地図を見る。
No.52
下高井戸四丁目27番地、下高井戸分水の支流入り口に置かれた金太郎。道路脇の歩道になっていて、遊歩道感はない。
ここからの写真は2021/2/6撮影。
No.53
下高井戸四丁目28番地、バイク乗り入れ禁止の看板で隠されてしまっている金太郎が最も南に位置するもの。もとは黄緑色だったらしいが、クリーム色に再塗装されている。
by Natrium