越戸川・谷中川とその支流(柿ノ木の支流)
OpenStreetMapで
谷中川の下流部分を見る。
越戸川の支流である谷中川の下流部分には、川の左右に湧き水由来の支流がいくつか残っている。
外郭環状道路の下にある地蔵橋。谷中川はここの北側で越戸川に合流しているが、今回はまずここから南へ進んで行く。
ここからの写真は2018/5/12撮影。
地蔵橋を渡って外環道の南側へ。側道の脇からなにやら微妙な隙間のある道が見える。歩道になっている部分と合わせて側溝というか溝渠になっているようなのだが、蓋部分と隙間部分の間にフェンスがあるので、土地の所有関係が異なるのかもしれない。
途中で隙間がなくなった歩道が終わるあたりで、左側に藪というか丘が見えた。
駐車場の脇に、丘の方から暗渠に向かって流れてくる水流を見つけた。湧き水があるのだろうか。
一方、終わったと思っていた歩道の方は右折して続いていた。すぐに道路をまたいで左(南)へ転進。
曲がった先は車止めのある、いかにも水路敷な歩道だった。
すぐに水路敷は車止めの向こうで行き止まりになるが、よくみると人が入れない隙間はまだ続いているようだ。
駐車場と住宅の間に水路敷がある。この先は反対側に回ってみるしかないだろう。
水路敷の出口には、和光市の旧名である大和町の境界標が残っている。
いったん谷中川に出て、柿ノ木橋から水路敷の方向を見る。大和町の境界標のところから谷中川に向かって歩道があり、その下を流れてきた水が川に注いでいる。
谷中川右岸に戻って駐車場の南側にある路地に入ってみる。北側から、水路敷と思われる空間が伸びてきていた。
ここからの写真は2018/10/27撮影。
水路敷は南へ向かって続いているが、すぐさきで民家の敷地内になってしまい通ることはできない。
上流側は私有地に突き当たる道なので、谷戸川をオーバーパスしている大正通りから眺めてみる。和光市認定道路網図では、水路敷は写真正面の道路奥から写真左側の道路に向かっている。
柿ノ木公園橋から谷中川と水路敷の合流点を見る。排水口から水が出ているところを見ると、ここも排水側なので、東側水路敷の上流部は大正通りのかさ上げで失われたのかもしれない。
柿ノ木公園橋から振り返って、谷中川に蓋をして大正通りの下をくぐる大正橋通路の手前に一級河川と雨水幹線を分ける標識があった。谷中川はここから上流では和光市が管轄する水路で、下流は一級河川ということのようだ。一級河川谷中川の起点といえないこともない。
ここからの写真は2018/5/12撮影。
続いては、谷中川左岸側の水路敷をたどってみよう。柿ノ木橋まで戻ってきたところ。橋の中央部分に一級河川谷中川を示す看板が掲げられている。
柿ノ木橋から左岸側の排水口を見る。写真では分かりにくいが、排水口よりはやや下流側、写真中央の二本の電柱に挟まれた空間が水路敷になっている。
歩道として使われているとは言い難い荒れ具合の水路敷が道路脇に伸びている。
少し進んだところで、道路の右側から水路敷が合流してくる。歩道としてはブロックされているが直進方向からも水路敷が流れてきているようなので、ここで合流しているのだろう。
まずは道路右側の流れを見てみる。住宅の間にグレーチングで蓋をされた水路敷が残っているが、入っていくことはできないので上流側に回ってみるしかない。
回り込んで上流側から見たところ。写真では分かりにくいが、ブロックで挟まれた空間に蓋暗渠が残っているようだ。
少し下流側に戻って水路敷がある草むらを眺める。谷中川の支流はここで外郭環状自動車道のアンダーパスに沿って反対側から流れてくる。
外環道西側。側道の脇に水路敷と思われる谷間が残っている。斜面の途中に境界標があるが、道路公団のものなので外環道工事の際に設置されたものらしい。
前の写真中央に見える住居の裏側に回ってみた。谷間が道路まで続いている。
住居を取り囲むように西から来る側溝がある。まずはこの西側の流れを遡っていく。
一方、南側からも蓋暗渠が伸びてきている。こちらもあとで見ていくことにしよう。
西へ進むと、地主が用意した雑木林の看板の脇に残る側溝がかつての水路と思われる。
道路の舗装が切れたところで道路右側に蓋暗渠が移動。
そのまま未舗装の道路を進んでいくと、再び蓋暗渠は道路左側に移動。右側は宅地として造成中のようだ。Googleマップでは右側もなだらかな斜面になっており、かさ上げされている。
谷頭に向かって遊歩道らしき舗装路と、蓋暗渠が並走していく。
谷頭の手前で、歩道は左に向かって坂を登っていくが、蓋暗渠はそのまままっすぐ住宅の隙間に突っ込んでいく。
入っていくことは難しそうだが、水路敷の先はかさ上げした土地の間にしっかりと残っていた。
ぐるっと反対側に回り込んでみた。水路敷部分だけ避けてかさ上げ工事が行われたのがよくわかる。
フェンスの上から覗き込んでみると、底は蓋暗渠になっていた。
雑草空間の先で、水路敷は道路を渡って写真奥の突き当たりへ。反対側に回っても続きはなかったので、ここが事実上の上流端ということになるだろう。
さて、雑木林のところまで戻って、今度は駐車場の先にある水路敷を探してみよう。駐車場の先には、謎のトーテムポールが出迎えてくれる柿ノ木坂湧水公園の入口があった。
公園の遊歩道脇に、水路が整備されている。写真左側の白い壁は、崖上の住宅を支える擁壁になっていて、かなりの高低差がある。
池の奥の藪の中には現役の湧き水があるようだが、そこまで入っていくのは難しそうだ。
崖上まで上がってきたところ、外環自動車道の側道にも公園の入り口(出口)が設けられていた。
最後に、柿ノ木橋まで戻って道路脇で合流していた直進方向の水路敷をたどってみたが、南へ曲がってしばらく先で柿ノ木坂児童公園にぶつかって終了となる。和光市認定道路網図ではそのまま直進方向に水路敷が続いているように描かれているのだが、どう見てもこの先は崖なので水路敷ではないだろう。
公園の入り口から谷中川に向かって歩道脇にグレーチングが並んでいるので、実際にはこれが水路敷なのかもしれない。