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越戸川・谷中川とその支流(谷戸川・中丸川)その1
地図
和光市ガイドマップで谷中川、中丸川流域を見る。 谷戸川は越戸川の支流である谷中川のさらに支流で、理化学研究所西側に始まって、間々下橋で谷中川に合流している流れ。中丸川はさらにその支流で、和光市駅から始まって、やとじま公園南側で谷戸川に合流している。この二つの流れをたどってみよう。
間々下橋
間々下橋から谷中川上流方向を見る。谷戸川は正面の住宅が切れるあたりで合流していたはずなのだが、水の枯れた排水口しか見当たらなかった。
ここからの写真は2018/5/27撮影。
排水口
同じ間々下橋から谷中川の下流方向を見ると、そこには現役の大きな排水口があった。どうも、元々の流路ではなく、道路に沿ってこちらに付け替えられているようだ。
歩行者道路
間々下橋東側の旧流路合流場所付近から南へ向かって、谷戸川の水路敷と思われる歩行者専用道路が残っていた。歩行者専用なのは一区画だけで、その先は普通に道路扱いとなっている。
右折
道路は突き当たるが、水路は右(西)側から来ていたようだ。
バス停
さきほどの道路は左側から区画整理で作られた道に出てくる。手前にあるバス停は名前がわからなくなってしまっているが、どうやら市内循環バスの谷中バス停らしい。道路はこの場所が僅かな谷になっている。
歩行者道路ふたたび
道路の西側に再び歩行者専用道路が残っていた。しかし、かなりの勾配があって西側がかさ上げされているようにも見える。この先は、区画整理によって水路の跡は失われてしまったようだ。
谷戸稲荷神社
坂を上ったところ、谷戸川があったはずの谷の脇に谷戸稲荷神社が建っている。このあたりの旧地名が下新倉村字谷戸というそうだ。
崖
谷戸稲荷神社から南へ向かう道路。東側には崖があるが、どうにも人工的でこれもかさ上げしているようだ。崖の上は、ひだまり公園という公園になっており、かつてはその下に谷戸川があったのかもしれない。
なんじゃもんじゃ
公園の東側で坂を上って行く道路はナンジャモンジャ並木と名付けられているが、ナンジャモンジャの木とも呼ばれるヒトツバタゴの木の下に、「なんじゃ」「知らん」とかけて紫蘭を配置するという謎のノリ。
谷
ひだまり公園の南側。東側に崖を抱えた駐車場がおそらく谷戸川が流れていた谷間。
水路敷?
駐車場の南側、造成された崖の下に水路敷かもしれない細い空間と側溝があった。
高低差
西側の崖も改修されて原型をとどめていないが、東側よりも高低差があるようだ。
やとじま公園
東武東上線の北側にある、やとじま公園。このあたりの旧地名が下新倉村字谷戸嶋で、谷戸の上にある島のような地形を指していたのだろう。歩道の部分が水路敷なのかどうかはわからないが、谷戸川がこのあたりを流れていたことは確かだ。
東武東上線
やとじま公園の南側から東武東上線を見る。写真奥左側にあるのは東京メトロの設備だが、そのあたりで谷戸川は東上線の南側に越えていた一方、中丸川は奥の擁壁のあたりで西側から合流してきていたらしい。和光市認定道路網図には、中丸川の流路が記載されている。
ところでこのあたりの場所、もしかしたら西高島平から笹目通り沿いを伸びて来た都営三田線が合流していたかもしれない場所にあたる。もっとも当初の計画では和光市駅から都営三田線の志村駅(現・高島平駅)までは、西武有楽町線のように東武が建設して東武高島平線となる予定だったそうだ。
谷底
谷戸川の跡と思われる谷底は、東京メトロの工務区前にある。ここへ向かって南から谷戸川が、西から中丸川が流れて来ていたのだろうか。

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