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黒目川とその支流(栗原小学校と黒目川右岸)
地図その1
OpenStreesMapで八石小学校から栗原小学校までを見る。
黒目川の旧流路から別れた用水路がかつては中沢川まで注いでいたらしい。合わせて黒目川右岸の旧流路も見ていこう。
八石小学校
中沢川本流が八石(はちこく)小学校の南側に出るところから、小学校脇の道路沿いに北向きに見たところ。水路の跡は残っていないが、このあたりで用水路が中沢川に合流していたらしい。八石は旧栗原村飛地の字名で、この地で八石の米が取れたとも伝わる(八石小学校ホームページより)。
ここからの写真は2023/1/7撮影。
道路はカーブしながら埼玉県道36号保谷志木線と交差する。県道がかなり高い位置にあるのがわかる。
水路跡
保谷志木線の北側は再び黒目川に向かって低地になるのだが、渡って北側を西に向かって水路跡(点線の部分)が並走している。
駐車場の奥には水路跡の隙間が残っているのだが、途中で閉塞しているようで西側は痕跡がない。
側溝跡?
1ブロック西側の道路には、家並みとの間に不自然な緑地帯がある。位置的にはここに側溝があった跡だとしてもおかしくはない。
道路は保谷志木線にぶつかるが、緑地帯はその手前で脇に逸れ、住宅の敷地に紛れてしまう。
橋跡?
しばらく水路跡は辿れないので、西側の道路まで回っていく。保谷志木線に向かって道路が上っていく手前、矢印の部分は道路脇にコンクリートが飛び出しているのだが、その辺りが元の水路跡らしく、もしかしたら橋の跡なのかもしれない。
水路?
道路西側を見たところ。こちらにコンクリの構造物はないが、薮になっているところが水路敷ではないかと思われる。
水路敷
さらに西側の道路から下流方向。こちらは明らかに水路敷であることがわかる。
続き
振り返って上流側には、砂利舗装された水路敷が伸びている。このまま進むと民家の敷地に入ってしまうようなので、またもや大きく西側に回り込んでいこう。
入口
火の見下バス停に出る道路に、下流へ向かう水路敷の入り口があった。この場所で、写真右(西)の栗原小学校からの流れと、手前(北)の明彩幼稚園脇からの流れが合流しているのだが、まずは栗原小学校へ向かってみよう。
未舗装
西に向かって未舗装の道がある。ここがかつての水路だったのだろう。
市管理用地
1ブロック先からは舗装された道路になっている。崖下にさきほどから見えるガードレールのようなものは、新座市の市管理用地であることを示す看板で、ここが水路敷であることを物語っていると思われる。
栗原小学校
くねくねと進む道路の奥に栗原小学校が見える。栗原小学校の付近は谷頭になっており、校庭あたりに湧き水があったようだ。ここからの流れが元々中沢川に注いでいたのかはわからず、明彩幼稚園の東側に下流があったのではないかと思われる地形もあるので、黒目川に注いでいた支流を使用して、用水路の水を中沢川に向かって流していたのかもしれない。
明彩幼稚園
さて、それでは火の見下バス停のほうまで戻って上流を目指していこう。明彩幼稚園の入り口に立つトーテムポールの右(東)側、住宅との間に細い水路敷が残っているが、入っていくことはできない。
ここからの写真は2023/1/15撮影。
階段
東側の道路を回っていくと、途中駐車場の奥に水路敷らしい空間が見えた。幼稚園の裏側に登る階段があるが、現在は封鎖されているようだ。
くねくね
ところで、回り込んだ東側の道路自体、くねくねと川跡のような曲がりくねりが見られる。写真は黒目川方向に向かって撮影したものだが、さきほど書いたようにこれが栗原小学校から流れてきた支流の末端部になるのか、あるいは黒目川から中沢川に向かう流れなのかはわからない。
黒目川
そのまま東側の道路を進んでいくと、黒目川に突き当たる。突き当たり写真右奥には、黒目川との間に細い水路敷がつながっているのがわかる。
排水口
左岸側から見てみると、かなりの水量がある現役の排水口になっていた。どうやら向きとしてはこちらが出口なので、栗原小学校から流れてきた支流もここに合流しているのかもしれない。
ここからの写真は2023/2/18撮影。
旧流路
ここで、いったん黒目川を下流へ向かい、右岸側の旧流路を見ておこう。貝沼橋の下流側で黒目川は大きく東西に蛇行しているが、左岸側から右岸の蛇行跡が出てくる野寺一丁目児童遊園脇の排水口をみたところ。排水口は現役のようだが、旧流路そのものが水路として利用されているのか、他から水が流れてきているのかはわからない。
野寺一丁目児童遊園
野寺一丁目児童遊園から黒目川下流方向を見たところ。紅白のガードレールのあたりが旧流路の流れと思われる。
貝沼橋
貝沼橋から下流方向を見たところ。写真中央奥に向かって旧流路が道路として使われている。古い空中写真を見ると、旧流路はそのまま写真手前から流れていたのではなく、写真右側の駐車場へ大きく回り込んでいたようだ。
たもと
一方、貝沼橋の右岸上流側の袂(たもと)には、大きな排水口が見える。
野寺公園
排水口の上に位置する野寺公園の脇には、明らかにそれとわかる水路敷が残されている。
ここからの写真は2023/1/15撮影。
柵
公園脇の水路敷は意外と綺麗に整備されているが、通路として使うことは想定していないようだ。
人工芝
野寺公園の旧流路が黒目川から分かれる場所は、さきほどの栗原小学校からの流れが出てくる排水口とほぼ同じ場所にある。そこから少し上流にも、黒目川と道路の間に人工芝が敷かれた水路敷と思われる空間がある。
隙間
明彩幼稚園のまわりをぐるっと囲むように流れている水路敷は西側の道路に出てくる。車止めはないが、入っていっても途中で閉塞しているはず。
駐車場
振り返って上流側、西へ向かって駐車場の間をカクカクと水路跡の道路が伸びている。
蓋暗渠
途中、黒目川旧流路にある栗原一丁目公園から流れてくる蓋暗渠を見つけた。入っていくことはできないので、北側に回ってみる。
北側
蓋暗渠は北側の道路まで続いていた。写真は下流方向を見たところ。
公園側
公園へ向かう方は蓋暗渠としては残っていないようだが、軒先から公園まで見通すことができる。かつてはここに水路があったのだろう。
石神橋
ついでに石神橋脇の旧流路を上流側から見ておこう。ここも結構しっかりとした水路敷が残っている。
空き地
石神橋西側には、旧流路がそのまま残った空き地がある。
栗原一丁目公園
そこから住宅の西側に回り込んだところに栗原一丁目公園がある。公園自体が旧流路に沿って作られているのが見て取れる。
西側
公園西側。車止めの先は道路になっているが、そちらにもかつては水路敷があったらしいが、現在は痕跡として残っていないようだ。
水路
旧流路の方は、公園西側に沿って黒目川から流れてきていた。
分水路?
ところで、前通り橋の南詰から下流方向に向かって、水路敷と思われる空間が公園に向かって伸びている。黒目川は何度も流路を変えているようだが、これが旧流路なのか用水路の一部なのかはわからない。
地図その2
栗原一丁目公園から黒目川と落合川が合流するあたりまでの地図を見る。今回たどっている水路跡は、基本的に黒目川の蛇行に沿って並行して流れているのがわかる。
上流へ
さて、元へ戻って水路跡を上流へ進んでいこう。栗原橋と前通り橋の間で黒目川はかなり北へ蛇行しているが、用水路もこのあたりが一番北を通っているあたりになる。
遊歩道
崖下を回り込んできた道路は、栗原橋から栗原交差点へ向かう道路との交差点の先で、遊歩道に姿を変える。
車止め
1ブロック先で遊歩道は大きく南に向きを変える。
合流
遊歩道を少し進んだところで、右(西)側からもう一つの遊歩道が合流してくる。
公園へ
合流している遊歩道は北に向きを変え、黒目川旧流路跡にある「みどり公園」へ向かっている。
排水
みどり公園東側で旧流路が黒目川に合流する場所にある排水口。ここもかなりの水量がある。
みどり公園
合流地点から振り返って、みどり公園の旧流路を見る。東側は遊歩道として整備されている。
アスファルト
対して西側の黒目川から分かれてくる方は、そっけないアスファルト舗装だった。
栗原一丁目第二児童遊園
いったん黒目川の河川敷に出た旧流路は、ふたたび南側に蛇行している。蛇行跡は栗原一丁目第二児童遊園となっている。
さらに上流へ
再び遊歩道へ戻って上流へ進む。左側から崖が迫ってくるなか、住宅の裏を抜けていく。
埼玉県道24号
遊歩道は埼玉県道24号練馬所沢線が水路をまたぐ橋の手前で終わっている。小さな橋があり、ガードレール付きの欄干が残っている。
空堀
橋の先には、空堀状の水路跡がそのまま残っていた。今回たどってきた水路跡は、この先で黒目川旧流路から分かれていたが、分岐点あたりは私有地の中にあって見ることは難しい。
不動明王と馬頭観音
橋の南側には、このあたりの地名である栗原と彫られた不動明王と、隣に馬頭観音文字塔が置かれていた。
空堀その2
先ほどの橋から埼玉県道24号を北へ進むと、すぐに道が左に曲がってまた橋がある。上流方向には空堀があり、これが黒目川の旧流路ということになる。さきほどの空堀は写真奥で旧流路と分岐しており、左側の住宅は道路から空堀に突き出した半島状の地形に立っていることになる。
旧流路
その橋を東側から眺めたところ。かつて黒目川は橋の左側から流れてきて、橋の右側で大きく西へ折り返し、写真奥で北へ向きを変えて現在の黒目川の流れの方へ向かっていた。
コンクリ舗装
橋の北側に回り込んだ旧流路はコンクリートで舗装された暗渠になっているが、護岸は川だった時代のままのようで、ここに水を流せば昔の姿が再現できそうだ(もっとも、かつての川面はもっと下にあったと思われる)。
橋の下
橋から北側に回り込むように道路があるので、そちらから橋の下を見たところ。写真左からも水路が合流してきているのがわかる。おそらくかつては道路脇に側溝があり、排水をここへ落としていたのだろう。
黒目川へ
旧流路が北に向きを変えるところから下流方向を見る。写真奥には、現在の黒目川との合流点が見えている。
合流点
黒目川左岸まで回って、旧流路の合流点を見てみる。川筋が切り替えられるまでは現役の水路だったようで河川敷の道が橋で旧流路を渡っているが、現在は水路としては機能していないようだ。
下谷橋
旧流路の上流側は、現在落合川右岸の下谷(しもや)橋調整池の建設が進んでいるため、川岸の道を入っていくことができない。
隙間
仮囲いの前まで行って東側を見ると、住宅と仮囲いの間に旧流路と思われる水路敷が残っていた。旧流路は写真右側のあたりで落合川と合流していたはずで、黒目川としては写真手前側にある下谷公園を抜けてきていたが、公園敷地には痕跡は残っていない。
落合川
現在の落合川と黒目川の合流地点。
調整池
仮囲いに下谷橋調整池の工事状況が掲示されていたので、そこに黒目川と落合川の旧流路、用水路の上流端の位置を大まかに書き込んでみた。いずれも何度か流路を変えているので、あくまで参考ということでご理解いただきたい。
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