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黒目川とその支流(西妻川)

OpenStreesMapで西妻川を見る。
黒目川支流の一つである西妻(にしづま)川は、滝山団地北側にある白山公園を水源として都大橋のやや下流側で黒目川に注いでいる。
黒目川支流の一つである西妻(にしづま)川は、滝山団地北側にある白山公園を水源として都大橋のやや下流側で黒目川に注いでいる。

黒目川の都大橋から少し下流に西妻川の合流点があり、大きな排水口が見えるが水は流れていないようだ。
ここからの写真は2025/1/26撮影。
ここからの写真は2025/1/26撮影。

排水口の上に回って道路になっている暗渠を上流方向に見たところ。かなり高い位置に道路がある。

道路はすぐに新宮前通りの下村一丁目交差点に出てくる。

新宮前通りの南側、写真奥を東西に通る下里本邑通りまでの間は暗渠の水路敷が残っているが、立ち入ることはできない。

下里本邑通りから上流は梯子型開渠になっており、見た限り冬でも結構な水量がありそうだ。

ひとつ南側の路地から上流方向を眺める。広がる農地の中央を川筋が通り抜けている。

南へ回り込んで所沢街道から下流方向。

所沢街道から上流方向。梯子型開渠が緩やかなS字カーブを描いて流れている。

新小金井街道から振り返って下流方向。

ところで、前の写真を撮影した場所にある横断歩道を渡って新小金井街道の西側に、北へ向かう細い道がある。道の奥が窪地になっているように見えるのだが、東久留米市水路・河川網図(1980年)ではここに所沢街道まで西妻川に沿って水路が描かれている。現在水路の跡はないが、宅地化される前には支流の水路があったのだろう。
なお、前記の河川網図ではなぜか西妻川が楊柳川と記載されている(楊柳川の方は小平排水と記載)。
なお、前記の河川網図ではなぜか西妻川が楊柳川と記載されている(楊柳川の方は小平排水と記載)。

そこから少し南に行ったところで西妻川の上流方向を見る。このあたりでも結構な水量がある。

次の路地に西妻川を渡る橋があるが、そこから上流はいきなり両岸が切り立った崖になっている。宅地開発に伴って南側の新所沢街道の高さまで嵩上げされているのかもしれない。

新所沢街道を挟んで白山公園の北側にある白山第一公園から西妻川を下流方向に見たところ。公園は水路の上に作られており、公園北側からいきなり水路が始まっているように見える。

新所沢街道を渡って白山公園を西側から街道沿いに見たところ。写真奥に西妻川へ向かう水門があり、水草が生えていてわかりにくいが手前から水路が流れ込んでいる(水門の向こう側にも水路がある)。

そこから南向きに水路を見る。
白山公園は新所沢街道よりも低い位置に広がっていて、写真左側に写っている野球場は周辺を水路に囲まれて島のような場所に作られている。
そのため出入りは写真中央にあるいささか心許ない橋を渡っていくようだ。
白山公園は新所沢街道よりも低い位置に広がっていて、写真左側に写っている野球場は周辺を水路に囲まれて島のような場所に作られている。
そのため出入りは写真中央にあるいささか心許ない橋を渡っていくようだ。

新所沢街道に沿って公園の西端へ、駐車場の下に大きな取水口らしきものがある。
水量が増えた時にはここから水を取り込んでいるのかもしれない。
水量が増えた時にはここから水を取り込んでいるのかもしれない。

野球場の南側にあるサッカー場の西側にある湧水点HK-1。東久留米市によると白山公園ではここが最も湧水量が多く、通年湧水があるという。
公園内にはほかに2ヶ所湧水点が記録されているが、実際には昔は頭なしが訛って「かしならし」と呼ばれるほどあちらこちらから水が湧き出す所だったとされてており、現在でも雨季には公園内の複数箇所で水が湧き出す様子が見られる。
公園内にはほかに2ヶ所湧水点が記録されているが、実際には昔は頭なしが訛って「かしならし」と呼ばれるほどあちらこちらから水が湧き出す所だったとされてており、現在でも雨季には公園内の複数箇所で水が湧き出す様子が見られる。

雨季の2024/7/28に来た時の写真。公園中央部にある橋の下は普段は草むらなのだが、水が沸いて沼のようになっている。

同じく2024/7/28。公園南西端にある広場のベンチ周りも水浸し。

ところで、「くるめの文化財 第20号」(東久留米市教育委員会, 2005)にある下里村地引絵図を見ると、西妻川の上流端は現在の白山公園の位置ではなく、さらに南の滝山団地西端あたりになっている。
(OpenStreetMapに全国Q地図の東京都3千分の1地図を使って川筋を書き入れた)
滝山団地は日本住宅公団小平東村山都市計画の久留米土地区画整理事業として昭和44年(1969年)に竣工した大規模団地で、付近は森林や田畑であったという。現在は整地されてしまっていて白山公園より上流の痕跡は残っていない。
(OpenStreetMapに全国Q地図の東京都3千分の1地図を使って川筋を書き入れた)
滝山団地は日本住宅公団小平東村山都市計画の久留米土地区画整理事業として昭和44年(1969年)に竣工した大規模団地で、付近は森林や田畑であったという。現在は整地されてしまっていて白山公園より上流の痕跡は残っていない。