妙正寺川の水路敷群(向井町の旧流路)
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旧向井町の地図を見る。今回は妙正寺川最上流左岸の水路跡を見ていく。向井町はこのあたりの旧町名で、昭和38年(1963年)から昭和44年(1969年)の住居表示実施で早稲田通りを南北に分けて下井草1~4丁目、本天沼2、3丁目に再編成されている。向井は、元は井荻町大字下井草字向井草というこのあたりの小字であった。
向井橋の下流側、左岸から妙正寺川に合流していた水路の排水口は封鎖されている。
このページの写真は2021/6/20撮影。
すぐに鷺ノ宮へ向かう旧流路との分岐点に出た。交差点の写真奥から右(北)に向かって水路敷が分かれている。
そのまま突き当りまで進んで左(南)へ。本来の道路よりもはるかに幅のある路肩が水路敷なのだと思うが、それにしても幅が広い。路肩だけで自動車のすれ違いができそうだ。
今度は交差点で右(西)へ向かう。交差点の南側には、水路敷が住宅敷地に切り欠き状に食い込んでいる。
ここからしばらくは西に向かって道路を直進していく。このあたりでは、あまり水路敷らしさは残っていない。
とはいえ西向き一方通行の道路は不必要に幅が広く、交差点付近ではわざわざ車両に道路中央に寄せるよう促すペイントが施されている。
杉並区清掃事務所下井草分室の裏まで来たところで道路幅が狭くなる。水路敷は右手の道路側と、左手の清掃事務所からそれぞれ流れてきて、このあたりで合流していたようだ。
右側の道路は坂道になっているが、写真矢印のあたりに隙間が見える。
西側の下井草三丁目児童遊園に向かって水路敷が残っていた。
清掃事務所分室の正門側から早稲田通りを西に見たところ。通りの南側だけ歩道が幅広く、おそらくはそちら側に水路があったと思われる。
下井草三丁目児童遊園の西側に舗装された歩道があるが、ここが水路敷ではないだろうか。
児童遊園から早稲田通りを渡って南側に向かって、金太郎ではないが杉並区ではおなじみの車止めがある水路敷が伸びている。
公園の西側で新旧車止めが向かい合っているところを通過。
上流側から郵便局の角を見たところ。郵便局を回り込むように水路敷が南から来ている。
写真奥に見える寺前橋で妙正寺川と水路が分かれていた。
郵便局の隣、寺前橋のたもとには廃業したショッピングセンターを抱える廃アパートが残っている。