妙正寺川の水路敷群(鷺ノ宮駅近辺の水路敷)
OpenStreetMapで
鷺ノ宮駅近辺の地図を見る。妙正寺川は鷺ノ宮駅あたりで大きく北に蛇行しているが、現在の流路の左右両岸には旧流路と思われる流れの跡が残っている。今回は左岸側を見ていこう。
オリーブ橋から左岸側を見たところ。美鳩小学校北側は妙正寺川が削った崖になっており、崖下の道路がかつては妙正寺川の流路であったと思われる。
ここからの写真は2021/6/26撮影。
旧流路の道路は曲がりくねりながら北へ向きを変えていく。
そこそこ道幅があるが、「この先新青梅街道方面通り抜けできません」の標識がある。
道路は西武新宿線に突き当たって行き止まりになっている。鷺ノ宮駅東側にある都立家政2号踏切跡と思われる場所。
昭和22年の空中写真では北に抜けられるように見えるので、かつては踏切だったのだろう。
横断歩道で線路の北側へ。踏切跡から駅方向へ細い側道があるが、ここを水路が流れていたと思われる。
鷺ノ宮駅ホームの手前で水路跡は北に向きを変えている。途中、やたらと幅の広い道に出会うが、おそらくは写真の左半分が水路跡なのだろう。すぐに水路跡は西に向きを変えている。
上流へ西に向かう道路は車両通行止めになっていないうえに一方通行でもないが、乗用車が通るのも難しそうな道幅の部分がある。
珈琲店の脇から線路に向かって南に進んでいる隙間は水路敷だろうか。
旧流路跡までつながっていないのだが、西側にも南北に走る細い水路敷らしき空間がある。
南に進んでいったところにあった謎の看板。錆びてしまってもともとは何の看板だったのかまったくわからない。上からシールが貼ってあるところを見ると、最初からゴミ収集所の看板だったのかもしれない。
水路跡は中野区第八小学校の校庭に突き当たって行き止まりになっている。
水路跡は第八小の校庭脇を抜けて再び西武新宿線を渡り、東京都住宅供給公社鷺宮西住宅の敷地脇を抜けていくのだが、途中住宅地との間にいきなり砂利舗装の水路敷が現れる。
水路敷は西側で保育園の敷地になっていて、独立した水路敷があるのはこの一角だけだ。
保育園で旧流路は二つが合流しており、南側の旧流路は行き止まりの道の先で妙正寺川から分かれている。北側の旧流路は西中野小学校の敷地を通っていたようだ。
OpenStreetMapで
区立西中野小学校近辺の地図を見る。西中野小学校を通り抜けていた旧流路は、妙正寺川最上流から旧向井町を流れてきた水路から分かれてきたものだ。途中で八成水路と交差している。
文字通り中野区の西端にある西中野小学校へ向かう道。校舎になっているあたりを水路が抜けてきていたはず。
西中野小学校の西側は杉並区。そこからは車止めのある水路敷が上流に向かって伸びている。
ここからの写真は2021/6/20撮影。
なぜか手前の車止めは車を止める必要のない場所に設置されている。
北から妙正寺川に流れ落ちてくる八成水路(写真では右が北)と交差する場所。三方に車止めがあるが、南側も車両通行止めなので北側から入ってくる車を止めている形になる。
ここから先はいきなり車止めのタイプが古くなっているが、杉並区の水路敷に設置されている車止めは徐々に写真手前のタイプに更新されており、いずれ奥のものも交換されてしまうだろう。
左側が公園、右側は駐車場の植え込み。公園を北から西側へ回り込むように水路敷を進んでいく。
公園西側で道路に出たところ。道路北側の大きな空間は水路敷だった証拠だろう。
交差点を左折して、妙正寺川最上流から来る旧向井町の流路跡と分かれる場所を見る。写真右側で道路幅が狭くなっているところ、左右(東西)に流れるのが流路跡で、道路右側が水路敷なのだろう。さらに上流に向かう旧流路は機会を改めてたどってみたい。