貫井川(喜楽沼〜上流端)
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今回のコース(前半)をみる。
旧早稲田通り、喜楽沼バス停の北側から下石神井小学校近辺まで。
喜楽沼バス停から少し北側へ旧早稲田通りを進んだところ、北側の水路敷の向かい側はごく一般的な道路になっているが、ここが貫井川の旧流路。
このページの写真は2015/1/3撮影。
農地の先、駐車場の片隅に残されている馬頭観世音の標柱。明治5年9月の造立と記されており、この手のものとしては随分新しいもののように思える。
そのさきもしばらくは普通の道路が続くが、途中で道幅が狭くなっている。
細くなった路地の先で、貫井川旧流路は水路敷に変わる。おなじみの水色ペイント付きだ。
風呂屋の裏道、植え込みはあるがなんともジメジメとした感じの場所。
風呂屋の裏を出る。塗装の切れ目で南側だけ水色のペイントが塗られている。すぐ先で道幅が狭くなっているので、北側は一般道路なのだろうか。
そのペイントの途中から、南向きに支流らしき細い路地が分かれている。
路地は上の写真奥の突き当たりを右に直角で曲がったあと、すぐに道路に合流して終わる。
その先は普通の道路。やや道幅が広く、旧支流跡の可能性もあるが、確証はない。とりあえず本流へ戻るとしよう。
水路敷は下石神井小学校の南東側道路に合流する。最初は段差のあるふたつの道だが…
水路敷が小学校側(北西側)に渡る場所では、同じ高さになっている。「水路敷」とはっきり書かれたペイントはこのあたりでは珍しい。
さて、ここからは
今回のコース後半、下石神井小学校から貫井川の上流端へ。
新青梅街道にぶつかって下石神井四丁目交差点近辺の流路については疑問もあるので後で詳しく見ていくとする。
下石神井小学校のプール脇を水路敷が歩道となって進む。一見、突き当たりまでまっすぐ進んでいくのだが、昭和38年の空中写真を見る限り、水路敷は写真左側のポールのところで南東に折れ曲がっているように見える。
水路敷ペイントはないが、ここが昭和38年の空中写真では開渠として見える路地。
路地の出口を北東側から見たところ。ここから南西方向に道幅が広がっており、貫井川は写真奥に向かっていたのではないかと思われるが、写真左に向かっても細い未舗装の路地がある。
南東側の未舗装の路地。この路地、先には2カ所の分かれ道があり、ひとつは南西側の道路まで抜けられるが、もうひとつは途中で行き止まりになっている。
行き止まりの道は、南西側に大きく高低差がある。このあたり、どうやら窪地になっているようだ。
さて、ふたたび本流に戻るが貫井川はその先で道路南東側の歩道として進んでいく。
そのまましばらく進んでいくと、メルセデス・ベンツ販売店の横で新青梅街道にぶつかって、明らかな水路敷は終了となる。
合流部分から新青梅街道を西向きに見る。昭和38年の空中写真では、開渠が新青梅街道北側に写真正面のサイゼリヤ下石神井店に向けて進んでいたようだが、谷筋は写真左のブロック塀方向にあるようにも見え、道路開通前後で何度か流路の付け替えがあったのではないかと思わせる。
国土地理院Webサイトから下石神井四丁目交差点付近の
昭和38年空中写真(国土地理院撮影)。開渠はいったんサイゼリヤの先で南北方向の道路の下に消え、下石神井四丁目交差点を渡った南側で再び顔を出している。そして開渠は北西に向かって建設中の新青梅街道を再び横断していく形になっている。
一方、水色の点線は現地を歩いてみた際に道路の窪み具合から推定した谷筋で、開渠よりも大きく南へ迂回してから新青梅街道へ戻っていく感じだ。
上の写真のブロック塀の反対側、三叉路の脇に微妙な窪地があって、このあたりを谷筋と推定。写真右の道を進むと下石神井四丁目交差点に行き当たる。
新青梅街道側から東向きに下石神井四丁目交差点方向。正面のマンション脇、クリーニング店のあたりで開渠が街道に戻ってきていたと思われる。写真手前、街道を渡った北側にまっすぐ水路が伸びていたはずだが、そちらも含めそれらしい痕跡は残っていない。
新青梅街道の北側には大きなマンションやビルが立ち並び、水路の跡はよく分からない。が、よくよく見ていくと写真右側のマンションと中央のビルの間に…
わずかに不自然な敷地の隙間を発見。どうも、これが水路敷の成れの果てのように思われる。
南側には、谷筋が新青梅街道に向かって近づいてきたことを示す窪地があった。
さきほどの水路敷が新築マンションの北側を回り込んで道路に出てきたここが、貫井川の上流端とされる場所。
その先には、微妙なカーブを描く道路が続いている。水路だったかどうかは分からない。
新築マンションの南側に戻って新青梅街道を西向きに見る。この辺りでは、道路の北側が窪地になっているのがわかる。
ふたたび上流端の先の道路を進むと、石神井消防署北側のガソリンスタンド脇に、武蔵御嶽神社の小祠を見つけた。かつては、このあたりに水源があったのだろうか。