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落合川とその支流(沢頭流と南沢緑地)

OpenStreetMapで南沢緑地へ向かう落合川の支流、沢頭流を見る。
沢頭流(さがしらりゅう)は「東京の名湧水57選」だけでなく「平成の名水百選」にも選ばれている南沢湧水群から出ている落合川の支流で、複数の湧水を抱えた南沢緑地や、東京都水道局南沢給水所(旧称は南沢浄水所)がある。
今回は落合川の老松橋から本流脇の水路敷を眺めつつ、南沢緑地の沢頭流上流端まで行ってみよう。
沢頭流(さがしらりゅう)は「東京の名湧水57選」だけでなく「平成の名水百選」にも選ばれている南沢湧水群から出ている落合川の支流で、複数の湧水を抱えた南沢緑地や、東京都水道局南沢給水所(旧称は南沢浄水所)がある。
今回は落合川の老松橋から本流脇の水路敷を眺めつつ、南沢緑地の沢頭流上流端まで行ってみよう。

老松橋の少し上流側、左岸の水路敷を落合川に向かって見たところ。ここから写真右の上流方向へ水路敷をたどっていく。
ここからの写真は2023/6/25撮影。
ここからの写真は2023/6/25撮影。

道路の北側、家と家の間に水路敷があるが、ここは入っていくのは難しそうだ。

上流側で道路と再び出会うところから下流方向を見たところ。

上流側は道路北側に水路敷が並走しているが、すっかり草に覆われている。

草むらの間に隣の多聞寺通りへ向かう細道を発見。ここは「東久留米市水路・河川網図」(以下、河川網図)には水路として記載されていない。

さらに上流方向に雑草が生い茂る水路敷が続いているが、その先で多聞寺通りに向けて右へ曲がっている。

咲き終わりが近い紫陽花の脇を多聞寺通りへ向かって水路敷が抜ける。

多聞寺通り側に回ってみた。写真左の草むらがさきほどの水路敷だが、ここから上流方向は河川網図では廃減水路として記載されており、多聞寺通り沿いに毘沙門橋まで向かっている。

毘沙門橋手前にある多聞寺。元仁年間(1224〜1225年)創建の天満宮別当寺梅之坊を起源とするという説や、康元元年(1256年)の創建とする皇国地誌の記載などがあるが、東久留米市史によれば14世紀初め頃の創建ではないかという。いずれにしても相当な古刹であることは間違いない。

多聞寺を通り過ぎ、毘沙門橋に出たところで上流方向に戻る格好になっている廃減水路。橋北側の交差点から斜めに落合川に向かって水路敷が残っている。
ここからの写真は2023/10/28撮影。
ここからの写真は2023/10/28撮影。

落合川の毘沙門橋下流側はプール状に流れを加工してあり、夏場には多くの子連れ家族が楽しんでいる。

ところで、多聞寺通りをいったん少し戻って、廃減水路になっていない部分にある路傍の石仏をみておこう。まずは大日如来と書かれた文字塔と、文字が読み取れなくなっているもう一つの石塔の並び。大日如来文字等には寛保3年(1743年)の銘が彫られている。寛保2年には江戸三代水害でもっとも被害が大きかったと言われる寛保二年江戸洪水(2つの台風による大雨で利根川、荒川が決壊し関東平野全域で広範な浸水被害があった)があったが、それと関係があるのかどうかはわからない。

そのすぐ上流側にある地蔵尊。六地蔵ならぬ三地蔵だが、屋根もかけられ大事にされているようだ。多聞寺通りの北側には広い敷地をもつ農家の屋敷が並んでいるので、江戸時代からの風景が温存されているのかもしれない。

さて、毘沙門橋から落合川上流方向を見る。写真中央左側から流れ出してきているのが沢頭流で、南沢緑地に複数ある湧水を集めて流れてきている水量の多い支流だ。水辺に道路がないので、西側から回り込んでみよう。
ここからの写真は2023/6/25撮影。
ここからの写真は2023/6/25撮影。

道路から沢頭流を覗き込んでみる。左側には大きな擁壁があり、宅地開発時に改修工事が行われているようだ。

沢頭流を渡っていた道路は突き当たってその先が落合川本流と挟まれた南沢水辺公園となっている。公園から、沢頭流が南沢緑地に向かっていく部分を見ることができる。

南沢水辺公園の向かい側(西側)には南沢氷川神社がある。南沢湧水群の守護神を祀っていたものが後年氷川神社として創建されたものとされる。在原業平が立ち寄ったという古伝があるというので、平安時代の9世紀にはもう神社があったということになる。縄文時代の遺跡も付近から出土しているという。

氷川神社から南へ進んだところで沢頭流を渡る宮前橋から城邑方向を見たところ。かなり豊富な水をたたえた支流であることがよくわかる。

宮前橋から南側、南沢緑地の東端にあたる部分から湧水が流れ出てきており、唯一水源地近くまで入って行けるので進んでみよう。

緑地入口の案内看板。南沢緑地は東京都が指定した保全地域となっており、立ち入ることができる部分は一部に限られる。はっきりとした水源は緑地内に4ヶ所、下流側にもう1ヶ所あるが、今進んでいく流れは緑地のもっとも下流寄りにある。

公園内の遊歩道を水源に向かって歩いていく。

木立の中に湧水の流れが見える。

水源は竹藪の中の小さな池だった。

耳がないのでフクロウの看板だと思うが、こちら側から緑地の西側は立ち入ることができないので、宮前橋へ戻って北側の道路を上流へ進んでみよう。

道路から遊歩道が見えたのでここから二番目の水源へ向かってみる。

遊歩道が途中で終わっているので水源までは辿り着けない。この流れもかなりの水量があるのがわかる。

沢頭流はさらに上流に向かうが、北側の道路は行き止まりになっていて追いかけることができない。

南側、崖上の道路を進んでいくと現れる南沢給水所。湧水をそのまま使っているわけではなく、井戸を掘って水を汲み上げているそうだ。

給水所の西側敷地内に、3つ目の湧水点が見える。

一番西側、最上流にある湧水点は西側道路から見たこの茂みの奥にあると思うが、茂みに阻まれて見つけることはできなかった。

最後に毘沙門橋西側の水路敷を見ていこう。写真は左岸側の道路が大きく北へ曲がったところを多聞寺(南沢通り)方向へ見たものだが、フェンスの向こう側に不自然に囲われた空間は南沢通りまで続いていて、水路敷ではないかと気になるところ。ただし、河川網図には記載はない。

道路は宮下橋北詰でさらに北に迂回しているのだが、直進方向の遊歩道は河川網図で廃減水路として記載されている。この辺りは黒目川左岸側に幅広く河岸の緑地が残されていて、南沢水辺公園とともに自然環境を残すようにしているようだ。

そのまま遊歩道を進んでいくと落合川水生公園がある。
ここは人工的に造られた池のようだが、水草が生い茂り水生植物や動物が保護されているようだ。梅雨時に訪れたので、モウモウというよりはゴウゴウという感じでウシガエルと思われる鳴き声が聞こえていた。
ここは人工的に造られた池のようだが、水草が生い茂り水生植物や動物が保護されているようだ。梅雨時に訪れたので、モウモウというよりはゴウゴウという感じでウシガエルと思われる鳴き声が聞こえていた。

ところで、水生公園に向かって一本北側の道路から細道が抜けているのだが、これも水路敷に見えなくもない。ここも河川網図には記載されていない。

水生公園から西へ向かって、都営中央町2丁目アパート1号棟、2号棟の北側を通る道路は河川網図で廃減水路として記載されている。
突き当たりで道路は大きく北へ向きを変え、廃減水路はそのまま都営アパートの敷地へ向かって描かれているが、落合川旧流の北側は水路が都営アパートになっているため痕跡は残っていない。 この写真は2023/10/28撮影。
突き当たりで道路は大きく北へ向きを変え、廃減水路はそのまま都営アパートの敷地へ向かって描かれているが、落合川旧流の北側は水路が都営アパートになっているため痕跡は残っていない。 この写真は2023/10/28撮影。