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白子川周辺の水路敷群(比丘尼橋〜学園橋)その1
地図
ねりまっぷで比丘尼橋から外山(とやま)橋を見る。
写真右側に大きく広がるのは白子川の氾濫予防を目的に作られた比丘尼上流調節池(目白通りの北側にも比丘尼下流調節池がある)を利用した「びくに公園」。
水路敷
昭和38年の空中写真をもとに、地図上に水路敷をプロットしてみた。
現在の白子川の南北に水路敷の遺構が残っている。今回の探索は、写真右端の「八の釜憩いの森緑地」近辺からスタート。
比丘尼橋
目白通りが白子川を渡る大泉氷川橋(写真奥)の北側、東京外郭環状道路の高架下にひっそりとかかる比丘尼橋。
元はこちらがメインの道路で、交差点やバス停、調整池の名前にもなっている「比丘尼」は、江戸時代末期に名主と恋仲になった尼僧がいたことに由来するという。
この写真は、2013/8/14撮影。
開渠
大泉氷川橋のたもと、南側に細い開渠がある。崖沿いを流れる白子川の支流で、崖の上が八の釜憩いの森緑地。
このあとの写真は2012/5/4撮影。
八の釜の森緑地
その南側には、崖に沿って八の釜憩いの森が広がる。ここは白子川の水源の一つとなっている湧水があるが、東京外郭環状道路の延伸ルートに重なっており、開通すると湧水が失われることになるため、地元の反対もあると聞く。
禿山
その八の釜憩いの森だが、2014年6月からの工事で立ち入りができなくなり、すっかり森が伐採されてしまったようだ。
この写真は2015/3/22撮影。
現在は埋蔵文化財の調査中ということで、国土交通省の計画(保全措置方針)によれば、最終的には丘の上は東京外郭環状道路の目白通りICの一部となり、南寄りの湧き水付近に改めて憩いの森を作り直すそうだが、自然の森をリセットして人工的に作り直すということか。湧き水も保全するというが、枯れてしまうことも心配される。
高速道路が出来て便利になり、都心の渋滞も解消されていくが、一方こうやって消えていく自然もあるということだ。
びくに公園
一方白子川に向かってびくに公園を見る。右側白子川本流で、水量が増した場合オーバーフローして公園に水を溜める仕組みらしい。
出口
八の釜憩いの森の南側出入り口。そのまま住宅裏の水路敷へつながっている。
カクカク
右側に整備された遊歩道を眺めつつ、水路敷は住宅の裏側をカクカクと曲がりながら進む。
細道
遊歩道と別れた水路敷は、西に向きを変え家と家の間を抜ける直線路となる。
丁字路
その先には、川から来た道が突き当たる丁字路。ようやく、練馬区おなじみの水色舗装が現れた。
分かれ道
左側からいったん一般道路が合流するが、水路敷は崖下へ別れて行く。
合流
少し進むと、二つの車止めの先で一般道路と合流。
竹藪
竹藪の下を進んでいく。
脇道
右側に、水路敷らしき脇道が出現。
公園入口
直進すると、道路は公園入口バス停に向かう。

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