都営アパートの南側に随分と幅の広い緑地帯というか遊歩道がある。ここから白子川の旧流路は現在の白子川の右岸へ移り、今度は埼玉県が東京都側へはみ出すエリアになる。写真右側の住宅は和光市白子だ。
上流川の白藤橋から回り込んで、右岸の遊歩道を進む。
成増五丁目第2アパートの地図。左側の緑地の部分が旧流路にあたる部分。ただし、古くは10号棟と11号棟を迂回せずに斜めに川が突っ切っていたらしい。
ちょっと戻って白藤橋から成増方向を見る。中央の青い線がさきほどの遊歩道から伸びてきた都県境で、東京都の土地を埼玉県が挟み込んでいるような有様。白藤橋からの道自体が都県境で阻まれて車両通行止めだったりもする。
車両通行止めの先で下流方向を見たところ。ここでは東京都の後ろ側に埼玉県が回り込んだ形になっている。ああややこしい。
上の反対側、南を向くとすっかり畑になってしまっているが水路敷の跡が残っているのが分かる。
水路敷跡は左手のマンション前に広がる空き地のところで旧白子川緑道から分岐していた。
旧白子川緑道は、白子川の旧河道といわれ、昭和22年の空中写真では、現在の白子川とは東武東上線のあたりで別れ、西高島平駅の方向へ向かって流れていく。現在は首都高速5号線に阻まれて、その先は流路を下ることはできなくなっている。
上の写真のマンション北側には、白子川に向かっていく蓋暗渠がある。旧白子川は空き地に阻まれてアクセスできないが、白子川右岸からは住居の隙間に出てくるところを確認することができる。
この辺りには、白子川両岸にこのような蓋暗渠がポツリポツリと残っている。
なかにはフェンス付きで入れないものもある。
成和橋の右岸、危険物倉庫がある右側にかつて白子川と旧白子川をつなぐ支流があったらしい。現在では住居の敷地に巻き込まれてしまって、流路をたどることは出来ないようだ。
とりあえず今回の探訪はこれで終了。
最後におまけで、湖池屋本社裏の不思議な地形。写真左が湖池屋本社で、右の駐車場に向かって道路が狭くなっている部分に合わせて舗装の色が変わっている。
どうやら、ここが都県境となっているようだが、実のところこの辺りも地図によって都県境の場所が大きく異なっているので、よくわからなかったりする。
都県境=旧流路というわけではなく、田畑の所有者によって境界線が引かれたためなのかもしれない。