谷戸川上流の水路敷群(山野橋〜山野小学校)
OpenStreetMapで今回の
探索ルート近辺を見る。
今回は、谷戸川の東側に迂回路のように回り込んでいる蓋暗渠を辿っていく。もともと谷戸川は山野小学校の敷地内を東側に並走する分流があったのだが現在は失われており、南側だけが残った形になっている。
谷戸川の上流部、山野橋から出発。東に向かう道路の北側(写真左側)が蓋暗渠になっている。
ここからの写真はいずれも2016/1/4撮影。
橋の欄干部分は暗渠に立ち入れないので、フェンスの向こう側、歩道として使われている部分から東を見る。
ところで、山野橋北側の谷戸川は草山公園と大蔵保育園の下に埋もれてしまっている。
保育園の北側に回り込んで見ると、荒玉水道道路脇にずいぶん大きな蓋暗渠が出現するが、これが谷戸川。地図では川として描かれている。
さて、山野橋からの蓋暗渠へ戻ろう。橋から東へ進んですぐの交差点で、蓋暗渠は北に向かって回り込んで行く。
大蔵保育園の裏手。ささやかな菜園の前を抜けて、さらに北へ進む。
蓋暗渠は荒玉水道道路にぶつかったところで、水道道路の東側に沿って進路を変更。
写真右側のごついゲートは、水道道路へ侵入する車を制限するためのもの。
直進していた蓋暗渠がふと途切れる。水路敷は水道道路をまたいで西側へ。矢印の場所が続きだ。
矢印の場所から北側を見る。ここはなんと開渠になっているが、水は流れていないようだ。
開渠は山野小学校前の道路にぶつかって唐突に終了。写真には、欄干のようなコンクリート構造物が写っている。
ここから先は山野小学校の下を抜けていたのか、痕跡を辿ることは出来なかった。
山野小学校の北側に回って城山通りへ。開渠になっていた谷戸川の最上流部は改めて見ていくことにするが、城山通りの南側歩道には東に向かって蓋暗渠がある。
ここからの写真は2024/8/2撮影。
蓋暗渠は山野小学校バス停の先、水道道路まで続いていた。
谷戸川の東側流路はもともと小田急線の下で荒玉水道道路脇から西へ流れ、旧千歳船橋7号踏切手前で南側に折れ、東急バスの祖師谷折返所があったところを流れて山野小学校敷地へ向かっていたが、その流れを付け替えたものなのだろうか。
全国Q地図から
東京都3千分の1地図(1961〜1962年)を見る。地図上を斜めにまっすぐ通るのが荒玉水道道路。
谷戸川は山野橋近辺で現在と流路が異なっており、当時とは山野橋の位置も異なっているようだ。城山通りはこの時点では山野公園の前までしか開通していない。当時の小田急線南側にあった流路は環状8号線開通時の高架化で高架用地の下に埋もれてしまったと思われる。