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高井戸1号~井の頭公園1号踏切
地図その1
OpenStreetMapで高井戸駅から久我山駅までを見る。
井の頭線は高井戸から井の頭公園まで神田川と並走し高架や切り通しで進むこの区間にはそれほど多くの踏切はなく、久我山より手前には廃踏切も見当たらない。
線路沿い
高井戸駅から井の頭線の南側を歩いて富士見ヶ丘駅へ向かう。途中路盤が地面と同じレベルになるところで富士見ヶ丘駅方向を見たところ。手前と奥に踏切があり、途中に跨線橋がある。
このページの写真はいずれも2024/6/8撮影。
高1
神田川にかかる高砂橋から井の頭線に向かう道路が渡る高井戸1号踏切。
通過
高井戸1号踏切を通過する各停吉祥寺行き。高井戸駅からは緩やかにカーブしてくるため、踏切上の線路は斜めになっている。
跨線橋
ふたつの踏切の間には高台があるため、道路は跨線橋で線路をまたいでいる。この跨線橋は「高井戸1号跨線橋」と名付けられており、踏切と番号が重複しているような気はするが井の頭線ではそれぞれ番号をつけたらしい。
高2
富士見ヶ丘駅東側にある高井戸2号踏切を北側から見たところ。南に神田川があり下り坂になっているので、南側から踏切に来た車やバイクは踏切の手前にある坂道に停車することになり、坂道発進と踏切通過という自動車教習所によくあるパターンを経験することになる。
踏切を横断している富士見ヶ丘通りは環状8号線の抜け道として利用されていて、狭い道幅にも関わらず結構な交通量がある。
たぶち通り
富士見ヶ丘駅の西側に井の頭線の富士見ヶ丘検車区が広がっていることもあり、久我山駅手前まで踏切はない。線路北側は「たぶち通り」と名付けられた小道になっているのでそちらを進んでいく。たぶち通りの南側、すなわち線路方向は昭和30年代まで田んぼが広がっていたそうだ。
蓋暗渠
たぶち通りから南側へ降りていく道路を行くと、神田川左岸に並走している支流の蓋暗渠が現れる(写真は下流方向)。
行き止まり
蓋暗渠の上流側はいったん道路になってから遊歩道として続いており、そこを進んでいくと富士見ヶ丘検車区の西側で線路に突き当たって行き止まりになっている(水路敷は神田川の清水橋やや上流側で分かれて線路の反対側まで続いている)。
富1
久我山駅の手間で人見街道が線路を渡る富士見ヶ丘1号踏切。東八道路の開通で多少マシにはなったものの、現在でも交通量が多く踏切の前後には渋滞が出来やすい。写真奥の線路脇には交通安全地蔵が建てられている。
富2
久我山駅のすぐ脇にある富士見ヶ丘2号踏切は車両通行止めになっている。
看板
踏切の両側には、地元の久我山まちづくりの会が制作した看板が建っているのだが、なぞの少年(?)がちょっと気になる。
地図その2
続いてOpenStreetMapで久我山駅から三鷹台駅を見る。
この区間で神田川は南へ蛇行しているため井の頭線は切り通しを通っており、踏切は高台の東西に分かれている。
久1
久我山駅西側で線路を斜めに渡る久我山1号踏切。
稲荷神社
踏切を渡って南側の崖上には久我山稲荷神社がある。
ぎんざうばし
稲荷神社のあたりは台地になっているため、井の頭線は切り通しとなり道路は跨線橋で南北に渡っている。3つある跨線橋のうち一番西側にあるのが銀蔵橋。南側の欄干には「ぎんざうばし」「昭和8年7月造」とあり90年以上経っている。
欄干
北側の欄干には橋名が漢字で彫られているのだが、長いこと「銀荘橋」と書かれているものと勘違いしていた。「荘」ではなく、くずし字の旧字体「藏」と書かれているのだ。
東京大学の「電子くずし字字典データベース」にある例とよく似たくずし方であった。
久2
銀蔵橋の南側にある行き止まりを右(西)に向かうと久我山3号踏切に出るのだが、その手前にゴミ集積所になっている空き地があって実はここが廃止された久我山2号踏切の入口。
北側から
線路北側から見たところ。北側は台地の上なのでかなり高低差があるが、もともと北側の道路は写真右奥に見える久我山3号踏切にはつながっておらず、ここの崖を下って渡っていたらしい。矢印の塀と植え込みが切れた部分がさきほどの空き地になる。
全国Q地図
全国Q地図の東京都3千分の1地図(1961〜1962年)を見ると、銀蔵橋と久我山3号踏切の間に2号踏切が描かれている。
久3
久我山3号踏切は井の頭線が切り通しを抜けて神田川を渡る手前にあり、北向き一方通行になっている。
地図その3
最後にOpenStreetMapで三鷹台駅から吉祥寺駅までを見る。
三鷹台から吉祥寺に向かって神田川沿いにやや北向きに向かっていく井の頭線には、3ヶ所の踏切がある。
鷹1
三鷹台駅西側の三鷹台1号踏切。踏切と並走して北側に歩道橋があるのは、写真手前側にある立教女学院の学生が通学路として使用するためで、朝夕の通学時間帯には学生の行列がここを渡っていく。
三鷹台駅
ふたたび全国Q地図の東京都3千分の1地図(1961〜1962年)
三鷹台駅は昭和57年(1982年)まで踏切の吉祥寺寄りにあった。こちらの方が通学には便利だったと思うが、ホームを延長する余地がなかったのかもしれない。
旧駅跡
踏切西側の旧駅ホーム跡はまったく痕跡がない。階段のあたりに旧駅舎があったと思われるが、写真奥の方は線路が大きくカーブしておりホームの延伸は難しそうだ。
鷹2
しばらく井の頭線と並走した神田川がやや東北寄りに離れたところで線路と川の間は井の頭恩賜公園の三角広場などになっているのだが、公園の南端に車両通行止めの三鷹台2号踏切がある。 。
階段
公園側の道路と線路との間にはそこそこ高低差があり、道路から踏切へは階段かスロープを使って上がる必要がある。
鉄道橋
公園内を流れる神田川の右岸側崖上に井の頭公園駅があるが、崖下に改札口はなく神田川は鉄道模型にありそうは鉄橋の下をくぐり抜けていく。
井1
公園を抜けて北側の台地に上ったところに井の頭線としては最後の踏切となる井の頭公園1号踏切がある。
末広通り
井の頭線は高架のままJR吉祥寺駅に斜めに接続しているが、その下を通る末広通りは道幅の狭い商店街に頻繁に路線バスが入ってくる。南口のバス降車場が南口の出口すぐそばに設置されているためだが、大型のバスが人並みを縫って進んでいくので到着まで時間がかかることもよくある。
北口には大きなバスターミナルがあるが、南口は表通りの都道7号井ノ頭通り(道路の方は「ノ」がカタカナ)の方にバス乗り場が並んでいる一方で渋谷方向は一車線しかなく、こちらにバスを回すしかないのだろう。
by Natrium