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池袋1号~9号踏切
地図
OpenStreetMapで池袋駅~椎名町駅間を見る。
現在廃止されている1号、4号、7号と、移設された9号の位置も書き込んでみた。
池袋駅
国土地理院Webサイトから国土地理院撮影の空中写真(昭和38年/1963年)で池袋駅付近を見る。
西武池袋線の池袋駅は現在より北寄りにあり、駅の南側に踏切があるのが分かる。
これが、池袋1号踏切だったと思われる。
昭和22年
同じく国土地理院Webサイトから米軍撮影の空中写真(昭和22年/1947年)の池袋駅近辺。
この時点では池袋駅の南側で線路の下をくぐる都道池袋架道橋、通称びっくりガードは完成しておらず、計画道路になっている。
旧池袋1号踏切から下って山手線ガードに至る道のほかに、現在の西武線側ガードの位置にも踏切があるようにも見える。さらに他にも何ヶ所か踏切ではないかと疑わしい場所もあるが、いまのところ確証は持てていない。池袋6号踏切もこの時点では5号と同様に2つあるように見える。
街路計画図
(2024/3/23追記)国立公文書館所蔵の「東京都市計画池袋駅附近街路決定ノ件(昭和11年)」に収録されている街路計画図(右が北)によれば、現在の西武線ガードよりもやや南寄りの西武ホールディングス本社ビル前の側道あたりに踏切が描かれているが、直進は行き止まりで山手線側のアンダーパス(現在の大ガード西側)とはつながっていない。さらに南側の道は計画図の範囲外のためわからないが、少なくとも現在は残っていない番号のない踏切があったことは確実なようだ。
びっくりガード
びっくりガードから池袋駅方向を見る。昭和38年10月までは、ここを上がった場所に踏切があって、西武線を超えていたという。
池袋1号踏切までは2011/8/6撮影。
池1
電留線に止まっている電車の先頭あたりが池袋1号踏切跡だろう。
入口
東口側、西武百貨店別館にある駐車場への入り口がある場所が、かつての池袋1号踏切への入り口。
右側にはかつてデパートに出入りできた階段があるのだが、行ってみたら従業員用の通用口になっていた。
電留線
西武池袋駅7番ホームから、電留線を見る。
電車の先頭位置あたりが踏切だった場所のはずだ。
踏切跡?
普段何気なく見過ごしていたが、こうやって見ると確かに踏切があったような雰囲気を残している。
西武南口
池袋駅の南方、旧1号踏切から2号踏切までの間に数か所、踏切があったのではないかと思わせる場所がある。ここからの写真は2015/8/15撮影。
写真は旧リブロ(現在は三省堂書店)脇にある西武南口。道路は写真右側から向かってきて左に折れるのだが、改札左のシャッターを直進した位置に踏切があった可能性があるという。今昔マップで1917〜24の地図を見ると、たしかにここに道路が描かれている。
昭和11年の空中写真でも道路が線路を渡っているように見えなくもないのだが、写真の解像度が低いため特定はできない。
出っ張り
つづいて、びっくりガードを越えてメトロポリタン駐車場向かい。西武線の土盛りを支えるコンクリートに不自然な出っ張りがあるのだが、ここも今昔マップでは道路があるように描かれている。
線路とはかなりの高低差があるが、坂道か階段でもあったのだろうか。
鉄道敷
反対側(東側)に回ってみると。線路に沿って細い鉄道敷がある。写真奥の登りきったあたりには東側から道路が接続しており、線路を渡っていた可能性はある。
長崎道踏切跡
さて、廃踏切と言えばここも忘れるわけにはいかないだろう。かつて山手線に残る2つの踏切の1つだった長崎道踏切跡。
写真には写っていないが、右側に残る保線区の注意書きくらいしか遺構は残っていないようだ。
廃止は2005年1月。東側にはかつての道路が不自然に残されている。ここから池袋3号踏切までは2011/8/6撮影。
池2
車両通行止めの池袋2号踏切。
池3
北側にコンビニがある池袋3号踏切。
※コンビニはその後閉店している。
上り屋敷駅跡
現役の池袋3号踏切から池袋駅方向を見ると、左右に広い空き地がある。
ここは、昭和28(1953)年に廃止された上り屋敷駅の跡。実際には戦時中の昭和20年2月に休止となっていたらしい。
上り屋敷というのは近辺の通称地名だそうだ。
路地
池袋5号踏切を渡って南側に行ったところにある細い路地。この先が池袋4号踏切だったのだろうか。
ここからの写真は2011/7/30撮影。
行き止まり
残念ながら線路の向こうは民家の壁。どうやらここは踏切ではなかったようだ。
池4
池袋4号踏切跡の正解はこちら。南側からだと相当な遠回りを強いられる場所にあった。
北側から回れば割と分かり易い場所にある。
池5
踏切本などで有名なV字形の池袋5号踏切イとロ(写真左の池袋寄りがイらしい)。
4号も、さきほどの細い路地の先には同じような細い路地が北側に続いており、V字踏切になりそこなったと言えるのかもしれない。
V字
南側から見た池袋5号踏切。踏切の前に交差点があるので、車をどこに停めるかが難しそうだ。
池6
Xではなく「エ」の字型に道路が付いている池袋6号踏切。南側は斜めに踏切にぶつかるので、実際には線路も含めて「天」の字のようになっているのだが。
池6の次...ではない?
池袋6号踏切から、隣の池袋7号踏切まではずいぶんと距離がある。
ちょうど中間地点、中学校の建設工事が進む場所の南側で、道路が線路を挟んで向かい合っている場所がここ(南側から)。
一見踏切があったようにも見えるのだが…
池7
再び国土地理院Webサイトから米軍撮影の空中写真(昭和22年/1947年)を見てみる。
どうやら、上の写真の場所は踏切ではなく、もう少し東寄りにあったようだ。
踏切跡
2011/8/6に北側から再訪してみた。この茂みが踏切だったのだろう。
お疲れ
いやはや、お疲れ様(笑)
谷端川
そこから西側に行ったところにあるのは谷端川を渡る鉄橋。谷端川は暗渠になってしまっている。
この写真は2011/7/30撮影。
池7
北向き一方通行の池袋7号踏切。
この写真は2017/9/3撮影。
池8
池袋8号踏切はカーブの途中にある。過去に何度か踏切事故があり、この踏切には倒れた人も感知できる新型の障害探知装置が導入されている。
この写真は2022/4/2撮影。
池9
山手通り陸橋の東側にある現在の池袋9号踏切。
ここからの写真は2011/7/30撮影。
椎名町駅
池袋9号踏切は、元々陸橋の西側にあった。
その跡地は、新しい椎名町駅の入口となるようだ。
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