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鷺ノ宮1号~6号踏切
OSM
OpenStreetMapで鷺ノ宮駅〜下井草駅間を見る。
昭和24年
国土地理院Webサイトから昭和24年の空中写真(米軍撮影)を見る。
写真中央に写っているのは廃止された西鷺宮駅。構内踏切もあったようだ。
西鷺宮駅は昭和17年(1942年)開業だが、2年後の昭和19年(1944年)には閉鎖されており、昭和28年(1953年)に正式廃止された。近隣の学校への輸送を目的に開業したようだが、学校が移転してしまい、両側の鷺ノ宮駅、下井草駅とも近いことから廃止されたようだ。
全国Q地図
全国Q地図の東京都3千分の1地図(1952〜1958年)
西鷺宮駅はすでに地図には描かれていない。昭和24年空中写真で見える鷺ノ宮3号、4号踏切の東西にあった踏切らしき場所は、地図上では線路を渡っているようには描かれていない。
サギ1
鷺ノ宮駅前にあるサギ1こと鷺ノ宮1号踏切。
中杉通りが妙正寺川にかかる八幡橋を渡る場所にあり、近隣に多い開かずの踏切でも特に有名な場所。
このページの写真は特に断りがなければ2011/9/10撮影。
サギ2
東京都住宅供給公社 鷺宮西住宅へ北側から入る道の行きついた場所が鷺ノ宮2号踏切。
線路が築堤状になっているため、踏切に向かって南北いずれも上り坂になっており、車両通行止め。
怪しい路地
2号踏切の西側、昭和33年の地図にある消えた踏切を探しに行く。
すると、南側の道から線路に向かって伸びる怪しい路地、いや隙間が…
誰の所有地かもわからないこの微妙さが謎だが、線路まで道が通じてはいなかった(入って確かめたわけではない)。ここから3枚は2011/9/11撮影。
道?
そのまた西隣に、今度はすこしまともな道が出現。私道のようだが、練馬区の境界標があったので公道のようだ。
線路にぶつかる部分には仮設の工事事務所があり、その部分だけ私有地になっていたので、この道も線路まで通じてはいない。
しかし、北側につながる道があることから考えて、おそらくここがかつての踏切跡だろう。
北側に回ってみる。線路で行き止まりになっており、踏切らしい痕跡は見られない。
線路の向こうに仮設事務所が少し見えている。
サギ3
鷺ノ宮3号踏切。線路の向こうにあるのは西武鉄道の鷺宮変電所で、かつては西鷺宮駅舎があったとされる場所。
西鷺宮駅跡
線路の左右に緑色に見える盛り土部分が西鷺宮駅ホームだったところ。現役だったのがわずか2年だったにしては、よく痕跡が残っていると言える。
その手前、バラストが白くなっているあたりに構内踏切があったと思われる。
サギ4
西鷺宮駅の西側、狭い道に標識が乱立する鷺ノ宮4号踏切。
西武池袋線の池袋6号踏切同様、線路の南北に道路がヘの字型に付いていて、踏切道と合わせてエの字(というか逆向きの矢印)になっている。
下りホーム跡
鷺ノ宮4号踏切からの方が西鷺宮駅のホーム跡がよく見える。
下りホーム跡はかなりの高さ。
上りホーム跡
上りホーム跡は空間があるだけで、あまりそれらしい痕跡は残っていない。
サギ4.5?
鷺ノ宮4号踏切から西へ向かい、鷺ノ宮5号踏切に出る前の公園の脇にある突き当りの道。
昭和33年の地図ではここが踏切だったようだ。
南側
南側。マンションの裏口への通路になっている場所だが、無用に線路に向かって突き当たっていて、いかにも踏切だった風情を漂わせている。
サギ5
鷺ノ宮5号踏切は鉄道模型にもありそうなごくありふれた踏切。
サギ6
一方、下井草駅東側の鷺ノ宮6号踏切は車両通行止め。
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