前谷津川周辺の谷戸と水路敷(前野川)その1
OpenStreetMapで
前野川と中台の谷を見る。前野川は中台と前野町の境で出井川に合流している支流で、若木一丁目ほかから始まる大きくは3つ、細かくはさらに2つくらいの谷が合流して作られている。地図では出井川緑道となっている南北に走る緑道の上流へ遡って行ってみよう。
首都高速5号線南側の出井川緑道で合流してくる前野川の水路敷。マンションの裏側になっていて幅広い道路なのにここに面している家がない。
ここからの写真は2020/1/25撮影。
道路に出たところ(写真右側の車止めが水路敷)で南側を見る。おそらくは流路が整備されたであろう直線的な緑道が南へ伸びていた。左の二車線道路だが、なぜか水路敷と交差したあと崖にぶつかる形でいきなり道が終わっている。
緑道西側を見る。前野川の特徴は水路敷を中心に両側が切り立った崖に挟まれた狭い谷を形成していることで、かなりの水量があったことを忍ばせる。
緑道東側の崖。手前の団地と崖上のマンションの高低差が橋梁されている感じに見える。
地形図によれば、このあたり最大で20m程度の標高差がある。右のマンションの6階が崖上の高さになるようだ。
並木道を過ぎると緑道は左右に分かれる両脇の道路に沿わずに中央へ吸い込まれていく。
唐突に緑道が終わり、細い水路敷に変わる。緑道の右側に不思議な空き地があるが、本来はそこまでが水路敷なのかもしれない。
不自然な空き地の突き当たりから西に向かって細い空間がある。西側の道路までつながっているが、これは水路敷なのだろうか。
緑道のさきにある水路敷に戻ってみよう。片側に護岸のような構造が残るクネクネ道が続く。
さらにその先。駐車場の前で2つの水路敷が合流している。
まずは左の谷を見て行こう。保育園の前を曲がりくねった水路敷が抜けていく。
さらに左(東)側の谷を進んでいく。切り立った崖の下を水路敷が進む。
進んでいくほどむしろ高低差が増しているような気もする。
車道としては行き止まりになっている場所では、擁壁の上に住宅が立ち並んでいた。擁壁の左(北)側にはまだ道が続いている。
垂直に立ち上がる擁壁の下を水路敷は進んで行き、その先に階段になって谷頭へ向かっているようだ。
公園から見上げる上の道路に向かって登っていってみよう。
崖の上に登って階段の東側から見たところ。崖の上にも微妙だが谷間が続いているように見えるが、谷筋は住宅地になってしまっているようだ。
坂道を上り切ったところにある前野中央通りの西前野公園脇から谷方向を見る。この谷はここが最終的な谷頭にあたると思われる。
つづいて先ほどの二又から右(西)方向へ。かなりの急坂を登っていくが、実際の谷筋は道路よりも右(西)側にあったようだ。
途中で道路が分かれていたので急坂の西側へ。中台一丁目児童遊園の西側に崖が見える。
脇道の方で坂を登っていくと石垣にぶつかって道が左右に分かれている。右の道は中台小学校へ登っていく坂で、水路敷ではなさそうだ。左側の坂も水路らしくはなく、いったん谷筋をここで見失うことになる。
左の道を中台小学校の南へ回り込んでいくと、谷頭のような地形に出会う。
さらに中台小学校の西側まで回ってみたところ、さきほどの谷頭とは別の流れの上流かもしれない水路敷を見つけた。入っていくとはできない隙間だが、水の枯れた開渠が残っている。
さらに西側へ向かって常盤台一丁目交差点の裏側に谷頭があった。