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石神井川周辺の水路敷群(白山神社/谷戸の支流)その2
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白山神社
西側の水路跡が公園を抜けたところで、ひとつ西側の道路脇にあるのが練馬白山神社。鎌倉時代の板碑が発掘されており、相当古い神社であることは間違いない。写真中央の大ケヤキには平安時代の永保(えいほう)3年(1083年)に後三年の役で奥州に向かう途中の源義家が奉納したと伝わっていて、国の天然記念物に指定されている。2本残っていたのだが、1本は枯れてしまい2016年に撤去されている。
一説には、ここが奈良時代の東海道にあった乗潴駅(あまぬま、または、のりぬま)であったとし、練馬の語源ともなったともいう。
※乗潴駅には、杉並区天沼にあったとする説もあり、実際のところははっきりしないようだ。
阿弥陀寺
白山神社の向かい側には、鎌倉時代に発掘された板碑(石碑)が保存されている阿弥陀寺がある。練馬区ではここしかない時宗の寺だそうだ。
くねくね
その阿弥陀寺の裏手を西側の水路敷がくねくねと進む。
裏道
いかにも水路敷らしい裏道が続いて行く。
車止め
西側から徐々に崖が迫ってくる。
西武池袋線
水路敷の上流端となる西武池袋線の高架が見えてきた。
行き止まり
西側の水路敷は西武池袋線北側の道路の下で、唐突にコンクリートの擁壁にぶつかって終わっている。もともとは、高架の下から流れて来ていたらしい。
東側
東側の水路敷は、道路のまま西武池袋線に突き当たっている。矢印のところに見える西側の水路敷は、東側を線路北側の側道と接続させるために犠牲になっているように見える。
公図上では、東西の水路敷がもう少し高架の下に伸びて南側側道付近で合流しているので、古くはそのあたりに水源があったのか、さらに南側にある千川上水から水が漏れていたのかもしれない。

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