道路と合流したところで下流側を振り返る。
注意していないと見逃しそうな場所だが、通学路でもあり人通りは結構あるようだ。
水路は三叉路を経て、側溝があったであろう大きな通りに移る。
突き当りまでまっすぐ進んで行くと、道は崖に沿って東寄りに湾曲しながら南へ続いていく。
ここからの写真は2012/11/10撮影。
石神井東中学校に行き当たった水路は、その脇をまっすぐ練馬高野台駅へ向かって進む。
石神井東中学校脇の道は、「東高野みち散歩」という中村橋駅付近から長命寺を通って石神井公園に向かう、東京都が制定した散歩道になっている。
さらに直進していくと、練馬高野台駅北口にある下の屋敷緑地に到着。
ただしこの緑地、実際にはただの植え込みになっていて中に入ることはできない。
水路は写真左(南)へ向かい、西武池袋線を越えて都営高野台一丁目アパートの敷地内へ向かうが、しばらくの間痕跡は完全に失われている。
西武池袋線を越え、都営高野台一丁目アパートの西端まで行くと、いきなり水路敷が現れる。
写真の奥で、水路敷は笹目通りにぶつかって終わっている。
ここからの写真は2013/1/5撮影。
笹目通りの長光寺橋側から。
笹目通りの西側は長光寺橋公園となっており、ここでも痕跡は失われている。
左に笹目通りの現・長光寺橋。その手前、旧長光寺橋があったであろう場所には、奥に水道橋と、手前に鋼製の橋がかかっているのだが、両端が封鎖されていて渡ることは出来ない。
さて、いっぽう市杵島神社から流れる支流の下流部分、ベジブル食品館の南側を進む広い通りも水路になっていたらしい。
ここからの写真は2012/11/18撮影。
水路は二車線分の広い通りを西へ。
谷原三之橋から北上してくる道とクロスする高野台二丁目交差点の先で、大きく南へ曲がっている。
曲がった先が、さきほど通った谷原三之橋交差点。
こちらの水路はそのまま直線で南下していく。
進んでいくと道路右側(西)にあるのが大江戸河岸という卸市場。名前の通り生鮮品などを主に取り扱っているようだ。さきほど通った泉屋の向かいにあり(左の写真は水路側ではなく泉屋側から撮影)、運営母体は同じらしい。
ここからの写真は2012/9/29撮影。
大江戸河岸を通り過ぎて少し南に進んだ右側に、水路かと見える路地があった。
路地に入ってみると、奥はアーケードになっており、「杉山市場」という看板が。
ここも海産物などを取り扱う卸売市場だった。この路地が水路だったのかどうかは分からない。
杉山卸売市場を過ぎたところが西武青果市場前交差点。
左に見える西友高野台店が、かつては青果市場だった。西武池袋線に廃止となった西武市場駅があるが、ここも西武市場と呼ばれていたらしい。
西側にさきほどたどった水路があり、そちらとは下の屋敷緑地の北側で合流していたらしい。
西武青果市場前交差点を東へ曲がったところに石神井川を渡る谷原二之橋がある。
ここは練馬区の資料や地図、空中写真では水路ではないようなのだが、たもとを見ると谷原三之橋よりもよほど立派な合流口があった。
現在も水が流れているようで、地下にはそこそこの規模の水路が埋設されていると思われる。