住宅と住宅の間にある不自然な空間、ここが新川の水路敷だ。
藪になっていて入れないので、南側から回り込んでみる。
南側から回り込んだ道は行き止まりだった。写真正面の草むらが新川だ。
行き止まり部分から西側、下流方向を見る。かえで通りまでは草むらが続いていて、人の出入りはないようだ。
行き止まりの足元を見ると、側溝のような溝を渡るコンクリートブロックが。今は使われていないようだが、もともとはここで新川を渡っていたのかもしれない。
東側、上流方向も草むら。写真奥で、新川は北へ曲がっている。南側の道路はここまでなので、今度は北側から回り込んでみよう。
さきほどの行き止まりを反対側である北側から見たところ。あえて通れないようにしているような感じがしなくもない。
北に向かった新川はすぐに東に向きを変え、突然開渠として現れる。写真のフェンス部分が開渠だ。
開渠の西側部分。フェンスの向こうで開渠は行き止まりになって、南に曲がった先は草むらになっているようだが、直接見ることが出来ないのでよく分からない。
Google Mapでは、南に曲がる前ですでに開渠が終わっているように見える。
開渠の中央部分。水の流れはないように見える。
開渠の東側。こちらもすぐ先で開渠としては終わっており、ふたたび草むらとなって南へ曲がり、さらに東へ曲がっているようだ。
このあたりだけ開渠がなぜ残ったのかは謎だが、ねりまっぷの空中写真を見る限り平成20年でもまだ宅地化は完了していない(駐車場などが残っている)ので、宅地化していくなかでそのまま手付かずで残ってしまったというところだろうか。
新川は再び練馬区との境まで戻ってきた。矢印のあたりで区市境の道路に出る。写真は上流側から見たところ。
振り返って上流へ進む。その先、新川の流路ではないが東側の路地を見ると、奥がV字谷になっていた。新川から東へ別れる谷があるようだ。
新川は区市境に沿って南下し、天神山公園のところで道路から逸れてしまう。公園東側がかつての水路だったようだが、痕跡はない。
ちなみにこの「碧山(へきざん)通り」はこのあとも新川と絡みがあるので覚えておくべき。
しばらくは水路をたどることができないので、大きく南側へ迂回。マンション脇に区市境が顔を出しているところが新川の続きだろう。写真は上流側から。
このあと、天神山交差点へ向かう新川の流路ははっきりしないが、おそらくは写真中央の路地を西に向かっていたものと思われる。
路地を再び西東京市へ向かう。路地周りはスリバチ状の地形になっている。
西に進むほど路地は狭くなっていき、最後は階段で都道234号旧道へ出る。
路地を出て、都道234号旧道に沿って天神山交差点へ。
天神山交差点の南側。かえで通りの向こうに蓋暗渠が見えているのだが、探索は次の機会。今回はここまでにしておこう。