蓋暗渠まで戻って南を見る。こちらも同じように歩道が水路敷になっている。
南側の水路敷ははかなりの距離を道路に沿って進む。途中、アスファルトからインターロッキング舗装になるが、まだまだ続く。
途中、人気のない公園には物欲しげにこちらを見つめる5匹の動物が。リス、カバ、パンダ、パンダ、トラだと思うのだが、縮尺も何も微妙な感じ。そもそもなぜパンダだけ2匹?
道路西側、都営田無北原町アパートに隣接した大きな窪地。人工的に作られたもののようなので、地下遊水池かなにかだろうか。
道路東側、公園らしいのだが、完全に藪になっていてとても入っていくことはできそうにない。草に埋もれた看板によれば、都市計画道路用地を暫定的に広場として開放したものらしいが、これでは開放されているとはとても言い難い。
西東京市の都市計画図によれば、西東京3・4・9号線保谷東村山線の予定地とあるので、すでに事業認可されており、平成32年までに整備されるというが、周辺の用地買収が進んでいるようではない気もする。
実はこの道路、この辺りよりも先に東京大学農場を敷地を横断する形で計画されている部分が先に事業認可されていて、平成29年までに整備ということになっているが、Googleマップで見る限り農場の手前のごく一部しか着手されていないように見える。
田無北原町アパートを抜けたところで、水路敷の歩道は姿を消す。
その先1ブロックはただの側溝になっているが、これが水路敷らしい。わかりにくいが1ブロック先で西に向かって曲がっている。
西向かって蓋暗渠が復活。褪色してほとんど読み取れない看板の横を進んで行く。
このあたりは、かなり昔から蓋暗渠だったように見える。
古い蓋暗渠を西側に抜けたところから下流方向を見る。蓋暗渠というか側溝は、ここから写真右(南)に再度転進して続いている。
途中、いい感じの段差を発見。水路敷のある手前側の方が窪地になっているということだ。
側溝は道路と一緒に90度西へターン。苔の生え具合が現役の水路らしい雰囲気。
よく見ると、側溝よりも水路敷の幅が広いのがわかる。かつてはこのあたりもいわゆるドブ川が流れていたのかもしれない。
写真奥で側溝はさらに北へ向かってターン。
すぐに側溝は西へターン。写真奥の都道112号(谷戸新道)へ向かう。
谷戸新道に出たところ。道路の向こう側、北原三丁目第一公園の南側に新川が続いているが、その公園の看板の雑な修正具合が気になった(笑)
看板は置いておいて、水路敷を進んで行こう。ここもかなり古くから蓋暗渠だったようだ。
そしてついに車止めのところで蓋暗渠の上流端となる。水路敷自体はまだ続いているようだ。
水路敷はそのまま砂利道を進んで、東京大学農場の壁に突き当たってそれ以上はたどれなくなる。おそらくかつては農場の中から流れ出ていたのだろう。
砂利道をよく見ると、矢印のところにブロックがあり、もとはこれが水路の擁壁だったのかもしれない。
西東京市の西側に大きく広がっている農場。正式名称は東京大学大学院農学生命科学研究科附属生態調和農学機構という大変長い名前。
敷地の中には
附属演習林田無演習林と多摩農場がある。写真右奥の木立が田無演習林で開設は昭和4年(1929年)というからそろそろ90年近くになる。
敷地北側にある「いこいの森公園」は、1997年まで東京大学原子核研究所があった場所だ。
その東京大学農場の東側に1ブロックだけ工事が進んでいる都市計画道路 西東京3・4・9号線保谷東村山線。
東村山市から伸びてきている都道4号(所沢街道のバイバス)につながる計画だが、はたして開通する日は来るのだろうか…