水路敷はバス通りを越えて進む。

その先では、水路敷は両側を高い擁壁に挟まれた谷になっている。

谷間を進んでいくと、階段で道路に合流する場所に至る。

階段手前の竹林には、東部公園管理事務所（※東京都の東部公園緑地事務所ではない）の「タケノコをとらないで！」という看板が。
どうやら練馬区が管理しているようだ。

道路の向こうにも階段があるとばかり思っていたら、柵の向こうが段差になっていて、直接水路敷に下りることは出来ない構造だった。

1ブロック先では水路敷は生活道路になっている。
写真正面の坂を上がったところが「兎月園通り」。その名に残る兎月園とは、昭和18年（1943年）に閉鎖された娯楽施設で、写真のあたりにはボート遊びのできる池があったらしい。

兎月園通りを超えると、インターロッキングで舗装された水路敷となって、南へ舵を切る。ここは練馬区と板橋区の区界でもある。
兎月園の跡はすっかり住宅地になってしまって面影もないが、写真左（北側）に少し行ったところには、現在でも経営者の子孫が住んでいるのだそうだ。

上流（南）側からカーブを望む。
オートバイ乗り入れ禁止の看板に書かれている婦警さんがOKサインをしているように見えるのは気のせいか？

その先はそっけないアスファルト舗装の水路敷が続く。

しばらく進むと、ふたたび生活道路化した部分に出る。

最後は光が丘公園に突き当たっておしまい。
兎月園が閉園する前は、この先の公園敷地にあった「於玉が池」から水路が流れていたという。於玉が池は、戦時中の成増飛行場造成で埋め立てられてしまったそうだ。

おまけ。子安橋の先、和光市側はこんな恐ろしい崖を下る階段になっている。通称「百階段」という地元ではそこそこ有名な場所。
崖下にはいくつもの湧水があり、白子川に注ぐ水路もあったようだ。
この写真は2012/12/16撮影。