光が丘団地内は旧成増飛行場時代に整地されてしまったため、田柄用水の流路跡を辿ることはできない。団地の西側道路の向こう側に見える道路から、改めて水路のあとを追ってみよう。
ここからの写真は2012/5/19撮影。
ねりまっぷの
昭和22年の空中写真に地図を重ね合わせてみる。
田柄用水はつぶれた「ひ」の字のような形で旭町一丁目を流れていくが、現在の笹目通りに重なるように北へ転進しているのがわかる。
旭町1丁目商店街から、インターロッキング舗装された道路として田柄用水はかつて練馬土支田町1丁目だったあたりを西へ流れていく。
途中、鰻屋の前が親水公園のようになっているが、水は流れていなかった。
インターロッキング舗装が終わったあたりで南側を見る。用水が流れていたところに比べ、南側がかなり高くなっているのがわかる。
笹目通りへの中間地点、区立旭町市民農園(区民農園ではない)あたりでインターロッキング舗装が復活。そこから振り返って東向きにみる。
水路敷らしいクネクネ道。写真右側のビルは笹目通りの向こうだ。
旭町一丁目バス停付近で用水路は笹目通りに出会う。
歩道橋に上って光が丘方向を振り返る。
歩道橋から笹目通りを北向きに見る。田柄用水は笹目通り沿いに若干左右に曲がりながら北上していた。
その様子は、実はブルーマップを見ると地番の区割りできれいに残っているのが分かるのだが、手前の斜めにマーキングされている部分は水路敷かもしれない。
ところで、少し戻って旭町児童遊園のところで南側の道に入ってみると、突き当たりの旭町一丁目緑地が崖の上にあるのがわかる。
そこから西に向かって崖下の道が続いているのだが、これはかつての流路ということでいいのだろうか?
ここからの写真は2015/2/21撮影。
崖下の道は笹目通り沿いのアコレにぶつかって消えるのだが、その裏側、笹目通りの旭町一丁目交差点に回ってみると、西側のビルの1階部分が、けっこういびつに窪地になっているのがわかる。もともと、この辺りが谷頭だったのかもしれない。
そこから笹目通りを北へ。バイクショップで笹目通りと別れていく田柄用水だが、その手前、ダイハツの北側にも水路敷らしき細い路地を発見。
北側のマンションを回り込むような形で、いかにも水路っぽい路地が続く。路地はそのままバイクショップの裏を通り抜ける。
バイクショップの隣にある「ひまわり遊園」の向こうで、裏道は田柄用水から分かれていたようだ。