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谷端川と周辺の水路敷群(椎名町〜上流端)その1
地図その2
OpenStreetMapで今回のコース(目白四丁目仮児童遊園から千早フラワー公園まで)を見る。
谷端川は西武池袋線の南側で大きく曲がり、北側へ上っていく。途中の支流も含めたどっていこう。
仮児童遊園
西武池袋線の南側にある目白四丁目仮児童遊園。線路に向かって突き当たりとなる道路の端に仮に作られたという形なのだろうか。遊具が一つあるだけの小さな児童遊園(仮)からスタート。
ここからの写真は2017/9/3撮影。
もじゃハウス
すぐに谷端川は西へ向かって向きを変えて行くが、カーブの左側にくもじいが喜びそうな廃屋が。
側溝跡
道路左側の不自然な歩道が、かつての側溝だった風情を残しているように見える。
御祭礼
椎名町駅北側にある長崎神社の幟。この近辺の旧地名である長崎村は、鎌倉時代末期の武将、長崎高重の知行地であったからという説がある。
支流
旧真和中学校西側で、南から支流が合流してくる。道路右側の歩道がかつての側溝だったようだ。とりあえずこちらへ寄り道してみよう。
ここからの写真は2017/11/5撮影。
行き止まり
丁字路の先には水路敷が残っているが、すぐに行き止まりとなっていて入って行くのは難しい。
横道
西側の道路に回り込んでみると、水路敷につながる細道があった。
直角
細道の先には、水路敷が復活して南へ進んでいた。
突き当たり
上流側から見たところ。工事中の敷地に水路敷が飲み込まれている。
上流へ
上流方向は建物の間にまっすぐ続いていた。
保育園脇
目白第一保育園の脇で、水路敷は道路に合流している。
合流点
その先にある、なんということのない交差点が、実は二つの水路が合流するポイントになっている。
まずは、右(西側)へ進んでみよう。
Y字路の左を進んでいった先に、水路敷らしき通路があるようだ。
通行可?
車止めがなく、標識の上では自動車も通行可能なように見えるが道幅から考えて無理だろう。自転車やオートバイは通行できるということか。
突き当たり
1ブロック先で水路敷は突き当たりになっていったん終わっている。ブロック塀の向こうに続いていたようだが、ビルの向こうにある山手通りはかさ上げされているようで、表通りとは大きな段差がある。
山手通り
山手通り北側から水路の跡を見る。水色の線あたりを水路が走っていたはず。
ところで、右側のビルの土台部分にさりげなく石仏が置かれているのに気が付いた。保存状態はあまり良くなく何の像だかはよくわからなくなってしまっている。
続き
山手通りの西側へ。ビルの隙間に水路敷の続きがあった。
狭
人一人分の幅しかない水路敷がしばらく続く。
壁
両側を壁やフェンスで挟まれているので息苦しさを感じる。
誓願寺裏
誓願寺裏手の路地に出て一息つく。
空間
誓願寺向かい側に微妙な空間があるが、どうやらここが水路敷のようだ。
フェンス
空間の奥にはフェンスで仕切られた未舗装の水路敷があった。民家の出入り口として利用されているようだ。
その先には水路敷は見当たらない。
続き?
突き当たりのマンションの裏側に行き止まりの道があった。マンション側から眺めると道路の右側に不自然な位置の境界標や、部分的にコンクリート舗装になっている場所があり、水路の跡なのかもしれないがはっきりはしない。
猫
猫に眼を付けられながら、さらに西へ進む。
謎空間
水路敷とも私道ともつかないような空間を通り抜けて見ると…
子育地蔵尊
そこには目白通り二又子育地蔵尊があった。元は南長崎交番のある二又に置かれていた路傍の地蔵尊で、宝永7年(1710年)造立の銘が刻まれているという。
この地には、目白通りの拡幅工事に伴って昭和13年(1938年)に移転したそうだが、水路敷がここまで繋がっていたのかどうかはわからない。
鮮魚魚又
目白通り二又には、古い鮮魚店の建物が残っている。隣にあった洋品店の建物は解体されてしまった。
目白通り
さて、それではいったん合流点まで戻って、南へ進んで行こう。
昭和34年(1959年)地理調査所発行1:10,000「新井」で流路を見る。目白通りの南側、新宿区に入ったところで水路敷は西へ向かっている。
南
南向きに道路は上り坂になっているが、道路右側に側溝があったと思われる空間を残している。突き当たりが目白通りだ。
福の湯
目白通りの南側、クリーニング店が入っているビルの脇、奥に「福の湯入口」という看板が見えるここが水路敷らしい。手前は私有地になっているようなので、西側から回り込んでみよう。
塗料店脇
塗料店の北側脇にある細い路地が水路敷と思われる。福の湯はこの路地の奥にある。
通学路
西側には通学路と書かれた路地があり、水路はこちらに向かっているようだ。
くねり
途中川筋っぽいクネクネを通り抜け…
山手通り
山手通りへ。
西側
ふたたび山手通りの西側へ。住宅がセットバックして広くはなっているが、水路敷の続きがあったので進んで行く。
らしい
いかにも水路敷らしい裏路地。
クランク
微妙なクランクを抜けて、道路と交差する。かつてはこの辺りも田んぼが広がっていたのだろう。
突き当たり
家ごとに出っ張り具合がことなる部分を抜けると、突き当たりで水路敷は右(北)へ転進。
上流端
曲がってすぐの道路に行き当たったところから水路敷が始まっている。このルートはここで探索終了となる。
本流
さて、旧真和中学校まで戻って谷端川本流を遡上していこう。
ここからの写真は2017/9/3撮影。
オーバーパス
本流は山手通りが西武池袋線ごとオーバーパスで越えていく。
西側
山手通りの西側では歩道が北側に移動しており、こちらが側溝の跡と思われる。
右ポイント
道路と水路敷の合流ポイント。右に向かう側溝があったと思われる部分だけ緑色の舗装になっている。
車止め
緑色の舗装は途切れ、車止めの先は椎名町駅にぶつかっている。屋根のない部分はあとは延長されたホームで、かつては水路がそのまま線路の下を抜けていたのかもしれないが、昭和22年の空中写真では、線路脇を踏切方向から水路が流れてきていたようだ。
by Natrium