小平3の2号~4号踏切
OpenStreetMapで
小平駅近辺を見る。
小平駅は西武新宿線と西武拝島線の分岐駅にあたり、小平○号という踏切は両方にある。今回は、西武新宿線と共有していない2つの踏切周辺を見ていく。
西武新宿線との分岐から萩山方向へ向かったところにある小平3の2号踏切。西側の小平4号踏切が先に設置されていたため"2"という枝番をつけたものと思われる(拝島線には、同様に小川2の2号踏切もある)。
西武新宿線と拝島線に挟まれた写真奥の東村山市萩山町二丁目は小平霊園があって東と北に出口がないので、車両通行止めのこの踏切も貴重な存在と言えそうだ。
ここからの写真は2023/10/22撮影。
枝番が書かれた踏切警標の裏側。枝番はハイフンの後ろに少し小さめに書かれているようだ。
小平3の2号踏切の南側すぐそばに
人形劇団ポポロの事務所兼稽古場がある。エスペラントでpopolo(名詞単数主格形)はpeople=人民のことを指すのだそう。
多摩湖自転車歩行者道が西武拝島線を渡る小平4号踏切。こちらも当然ながら自動車の通行はできないので、自動車で拝島線の北側に行く場合には萩山駅西側の萩山1号踏切まで迂回する必要がある。
小平4号踏切のすぐ西側、東京街道(江戸街道)から線路に向かって突き当たる道路(実際には歩行者などは写真右側の小平4号踏切へ抜けることができる)があるが、ここは全国Q地図の
東京都3千分の1地図(1965-1966年)では踏切として描かれている。
ところで、小平4号踏切から萩山駅方向を見ると、線路が右にカーブしていくあたりの左(南)側に鉄道敷がやや膨らんでいる部分がある。さきほどの全国Q地図に見られるように、多摩湖線は小平駅(本小平駅)から青梅街道駅へ向かう路線があったのだが、多摩湖鉄道としてはこちらの方が古く昭和3年(1928年)の開業で、萩山駅も現在の位置と異なり写真左側にあった(本小平駅については
西武新宿線の小平1号〜6号踏切で紹介。旧萩山駅跡は多摩湖線の青梅街道1号〜4号踏切で改めて紹介したい)。
遅れて昭和5年(1930年)に西側へ向かう村山貯水池仮駅(現在の武蔵大和駅)までの路線が開通した際には、このあたりは逆さ向きのデルタ形線形になっている。
昭和33年(1958年)に萩山駅が現在の位置へ移設され、多摩湖方面へ西武新宿から直通運転を開始した時点で写真左側の国分寺へ向かう線路は廃止されている。
東京街道(江戸街道)から西武拝島線が見えてくるあたりを萩山駅方向へ見たところ。写真奥に多摩湖線の青梅街道4号踏切があるが、現在の拝島線が道路と交差していない。
かつて小平と旧萩山駅を結んでいた線路は写真中央あたりで道路を横切っていたのではないかと思われるが、住宅地になってしまっており痕跡は見当たらない。また、写真奥の踏切手前にも機関庫へ向かう線路があったと思うが、その跡も残っていない。
青梅街道4号踏切脇から萩山駅を見たところ。萩山駅構内で西武拝島線と多摩湖線は平面交差しており、多摩湖から来て国分寺へ向かう電車はホーム内にあるポイントを通過して西武新宿線の下り線をクロスして青梅街道駅へ向かう。