千川上水(千川駅〜板橋区役所)
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前半の行程を見る。千川駅前から川越街道までをみたところ。上水の東側は谷端川の支流、左側は石神井川の支流が流れており、千川上水はその分水嶺を流れていく。
千川上水は要町通りをまたいで北に続いているが、要町通りの北側は民家の敷地になっているため入っていくことはできない。
この写真は2019/8/17撮影。
北側に回り込んでみる。北側の路地から先は自転車駐車場として使われていた。
ここからの写真は2019/8/25撮影。
都道420号の交差点に出てきたところで上流側を振り返ってみる。
交差点は変形した六叉路になっているが、千川上水は写真奥にある板橋高校の脇、写真中央の道路へ向かっている。
高校の脇を進む。歩道と街路樹のある植え込みの部分がかつての上水路と思われる。
そのまま進んでいくと、中丸川の分水口に出た。ここには
以前来たことがある。
街路樹は終わるが、さらに下流方向へくねくねと尾根筋が続いていく。左側の歩道に上水が流れていたのだろうか。
その先にある板橋交通公園を千川上水がながれていたらしい。
交通公園に保存されていた、わりには保存状態がよくない都電荒川線の7508号車。自由に車内に入ることができる。
昭和61年(1986年)廃車というから、もう30年ここに置かれているわけだ。2011年に一度外装の塗装が行われたというが、黄色が薄いのは褪色したのではなくこの色で塗られたらしい。
隣に保存されている都バスはさらに状態が悪い。スカート部分はベージュだったはずなのだが、2011年に塗り直したときに青味のグレーになってしまっている。このあたりには都バスは走っていないので見本がなかったということか。
交通公園を過ぎたところにあるコンビニの駐車場には、側溝より内側に微妙に凸凹のある線がブロックで描かれている。おそらくは、水路敷との境界線なのだろう。
都道420号との合流点手前に残されていた境界標。「千」の字が書かれている。
都道420号鮫洲大山線に沿って千川上水が下っていく。写真では、右側のグレーのインターロッキングから右側が旧水路なのだろう。
水路敷の上に水神様が祀られている。戦後の昭和20年代後半までは開渠で上水が流れていたという。
千川上水はそのあと田崎病院の敷地の間を抜けてきているようだ。エントランスのあたりは水路敷なのだろう。この写真は下流側からみたところ。
田崎病院の前を走る中丸通りと、川越街道の間には「千川管理地」と書かれた看板のある空間が取り残されている。
川越街道の東側では、千川上水の跡はよく分からなくなっている。とりあえず東京信用金庫脇のやや幅広い道路を進んでいく。
幅が広かった道路は進むのほど道幅が狭くなっていき、突き当たり手前では細い裏路地になってしまう。
よくわからないがおそらく千川上水はここで
ハッピーロード大山の方へ向かっていたと思われる。
ところで、このアーケード街であるハッピーロード大山は旧川越街道でもあるが、都道420号鮫洲大山線(補助26号線)の一部として指定されており、川越街道から東武東上線までの
道路を拡幅してして整備する計画もあるそうだ。
ハッピーロード大山のサイトによれば、そもそもこの巨大なアーケードが作られたきっかけの一つが補助26号線拡幅工事の阻止だったというから、昭和53年(1978年)の完成以来40年以上が経ち、一つの役割を終えようとしているのだろうか。
ハッピーロード大山から別れて、大山駅北側の東上第16号踏切まで来た。踏切の向こうは整備された幅広い道になっており、反対側から来ると踏切手前でいきなり道が終わっているのにびっくりする場所だ。
下流側からみたところ。ここまで走ってきた車は一方通行出口のため直進できず、右折していくしかない。
では、踏切の東側を進んでいこう。
ここからの写真は2019/10/5撮影。
区立板橋一中の前で千川上水は都道から右へ分かれていく。
板橋税務署の前を抜ける。この辺りでは実は尾根筋は税務署の裏手の方にあり、板橋区役所に向けて下っていく形になっている。
税務署の前からは、石神井川に向かう
氷川町の水路の分水口がある。
坂を下った先は山手通り。千川上水はそのまま通りを越えていく。
千川上水はこのあといったん中山道の東側に膨らんだあと、中山道から旧中山道に沿って南へ進み、豊島区立千川上水公園へ向かっていく。今回の探索はここで終わりとしよう。