千川上水(東長崎〜千川駅)
OpenStreetMapで
今回の行程を見る。関町一丁目交差点から都道439号(千川通り)として延々東へ進んできた千川上水は、中野通りとの交差点で北へ進路を変え、都道420号鮫洲大山線に沿って板橋区役所前駅へ向かっていく。
西武池袋線の東長崎3号踏切。目白通りと並走する形で東へ進んでいた千川上水は、この踏切を渡って北へ向かう。
今回はここから東京メトロ千川駅まで下流に向けて進んでみよう。
このページの写真は2019/8/17撮影。
踏切の北側、西に向かって
エンガ堀が流れ出していた。ビルの脇にある下がった部分がその名残。
踏切から2ブロックほど、歩道が東側にしかない道幅が未拡張な状態になっている。
道路の拡幅工事が終わった部分ところまで来たところにある長崎六丁目バス停。23区内の都道に立っていると思えないくらい古びて錆だらけになっている。
なぜならこのバス停、1日8便しかバスが来ない。一応国際興業バスが運行しているのだが豊島区の地域公共バスという扱いになっているようで、2010年度に廃止を予定していた路線を豊島区の補助で運行を継続したものだそうだ。
ほかにこのバス停に来る路線もなく、終点も近いこのバス停にはあまり設備にお金をかけてもらえないのだろうか。
さて、そのバス停から下流方向。歩道の脇に中途半端な舗装部分があるが、どうやらここが元の千川上水の水路敷らしい。
都道420号はまっすぐ作られているので、そこからやや東側にはみ出している部分があるようだ。
はみ出した水路敷は、サミットストアの前で都道に合流していく。
豊島区立明豊中学校の前では、都道が谷間になっているのがわかる。
本来分水嶺はサミットストアのあたりから明豊中の裏側(南側)に回り込んでいるのだが、千川上水は
エンガ堀支流の谷を跨ぐようにかさ上げして通り抜けており、学校側の歩道だけ位置が高くなっている。
明豊中学校前の歩道。左の道路がかなり低い位置にあるのがわかる。
明豊中学校の先、都立千早高校の前で千川上水は都道と別れていく。左が拡張工事中の都道だが、正面は千川上水ではなくさらに右側に向かっていく。
三又で別れた先の水路敷に複数の庚申塔がまとめて安置されている場所がある。千川上水の脇にはたくさんの庚申塔が建てられていたようだ。
その先は水路敷の上にフェンスで囲われた施設が並んでいる。キャッチボールなどをする場所になっているらしい。
東寄りに進路をとっていた千川上水は、途中でいきなり北向きに進路を変更する。北に向かう水路敷は、千川親水公園として整備されているが、その手前に橋がそのまま残されているのがわかる。
この橋を庚申橋といい、かつてはこの場所に庚申塔があったともいう。
この手の公園では水路を模した水辺が枯れてしまっていることが多いのだが、ここではきちんと水の流れが保たれている。
さきほどの三又で別れた中央の道に合流したところで、千川上水は右へ曲がっていく。
要町通りが見えてきた。手前には橋の欄干が残っているのが見える。ここから先は駐輪場として利用されている。
都道441号(要町通り)まで出てきたところ。正面は要町三丁目交差点。東京メトロの千川駅は交差点を右に曲がったところにある。