さて、再び上流を目指して進んでいこう。古地図から見るとこの道路が水路の跡のようだが…
一本北側の裏道の方が、よほど水路敷らしい佇まいであった。
二つの道の間には、苔と雑草が生えた細道が渡っている。
こちらはコンクリ舗装された路地。
裏道は途中で上り坂になってしまうので、写真奥の方は水路敷ではないのだろう。
やはり南側の道の方が水路の跡ということのようだ。写真奥では緩やかに道がくねっているのが見える。
進んでいくと、南側から崖が迫ってくる。ところで、矢印のところにはGoogle Street Viewで見ると通学路の標識があるのだが、すっかり草に埋もれてしまっている。
塀の上にいた猫と目が合ってしまった。
十条仲原4丁目と上十条5丁目の境、水路跡の南側に谷がある。
南へ向かう道路の西側に窪地があるのがわかる。
道路を進んでいくと、二股の右は谷筋へ。左は「游鯉園（ゆうりえん）の坂」という名前が着いた急坂で、游鯉園というのは戦前まで坂の下にあった川魚料理屋の名前に因んでいるのだそうだ。
谷の西側から游鯉園の坂を上った尾根を見る。狭いがそこそこ高低差のある谷だった。
谷から水路跡に出てくる細道。水路敷なのかどうかはわからない。
崖下の家はすっかり蔦に覆われてしまっている。崖上の城壁の家とのコントラストがすごい。
この辺りでは、幅が広くなった道路の脇に歩道がある。歩道が水路敷なのかと思ったら、古い空中写真を見ると現在の道路中央が開渠になっていて、両側に道路があったらしい。
歩道が終わったところで水路跡は急なカーブで曲がっていく。直進側は行き止まりで、突き当たりの向こうは現在では梅木小学校になっているが、戦前は陸軍の射撃場があった場所。
