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田柄用水(笹目通り〜石神井一里塚)その4
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合流
右(北)からさきほどのY字路右側の道と交差する地点で、水路は完全に西向きとなる。
暗渠になる前は、道路脇を水路が流れている様子が見られたのだろう。
まっすぐ
ここからは今までの田柄用水にはなかったまっすぐな道。
三たび
三たび、地蔵通りと出会う。
写真右側のたばこ店のあたりに、用水の水で麦を挽くための水車(関口水車)があったという。
写真左側の用水から水を引いて水車を回し、さきほどの二度目の交差点に向かって水を回していたようだ。
起伏
交差点から地蔵通りを北方向に見る。
こうやって見ると、用水と用水の間に結構起伏があるのがわかる。
南
一方、交差点の南側。
交差点の向こうが窪んでいるのがわかる。枯れ川はもともと窪地のほうを通っていたのではないかという説があり、地形を見るともっとものように思える。
分かれ道
関口水車跡からしばらくそのまま進んでいくと、日辰という会社の向かい側でいきなり水路敷が道路と別れて南へ直角に曲がっている。
じめじめ
水路敷は道路と別れてからすぐに再び西に90°ターンし、じめじめとした日当たりの悪い道となって西へ向かう。
このあたりは、もともとも枯れ川の流路を利用した可能性が高い場所だ。
分断
このあたり、水路敷を挟んで南北で道路が分断されている。
かつては、橋がなかったのかもしれない。
練馬清掃工場
少し進むといきなり開けた場所に出る。
南側の仮囲いのある部分が、改築中の練馬清掃工場。
シケイン
清掃工場を南に見ながら進んでいくと現れるのがこれ。
サーキットのシケインさながら、逆Z字方のクランクになっている。これは地上から見るより、空中写真で見てもらったほうがよくわかる。
空中写真
ねりまっぷの平成20年版空中写真
実は、直進している道のほうがずっと後に作られたもので、もともとの道は左上に斜めに駐車場の中を抜けていくように通っていた。
それでもその道も南側は直角カーブで、この不思議な道筋は明治時代からこんな感じだったらしい。
取り残され
新旧道路に挟まれて、不思議な形に取り残された土地。
つい最近まで、ここも農地として耕作されていたが、最近は休耕中のようだ。
暗渠
クランクを過ぎると、直線道路西側に都内では珍しい蓋暗渠らしい暗渠が現れる。
撤去
その暗渠だが、2016/10/29の様子。上の写真右側の畑地で宅地開発が始まり、それに伴って暗渠を掘り出して埋めてしまう工事が始まっていた。11月上旬には大半がアスファルト敷になってしまって、もはや暗渠の面影は残っていない。
それにしても、てっきり凹の字型の水路の上に蓋が乗っかっている蓋暗渠だとばかり思っていたのだが、掘り出されたものは四角いコンクリートの筒になっていた。どうりで上を歩いても蓋暗渠らしいベコベコという音がならなかった訳だ。

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